第4章 戦国時代のX'mas ~パーティー編~
「わっ!信長様、すごい凝ってますね!!」
グッ、グッ…と親指を、ツボに押し当てていき、筋肉を解していく。
「ほう……なかなかいいものだな。『まっさーじ』とやら。」
「気に入りました?背骨の際とかも凝りやすくて……」
グッグッと、背骨の横を指で押していき、筋肉を解していると、信長の顔も気持ちよさに、少し頬が緩む。
だが次の瞬間………
「じゃあ、首、失礼しますね。」
言いながら陽菜の細い指が、信長の首に少し触れると
ピクッ!
信長の肩が少し跳ね、勢いよく振り返って、眉間に皺をよせて、陽菜の手を掴む。
「貴様!何をする…。」
「え?首もした方が、よく効くんです。肩があれだけ凝っていたら、首も相当負担がかかってる筈ですよ?」
「いや……。肩だけで充分だ……」
「でも、信長様にはいつもお世話になってるし……」
首に触れようとするのを頑なに嫌がる信長に、陽菜は無理にするのもどうかと思い、諦めようとした瞬間。
「そんなに首に触りたければ、口づけのひとつでもよこせ。」
手を引かれて体勢を崩し、信長の胸元に倒れこむと、信長の長い指が、陽菜の唇に触れる。
「えっ!?し、しません!!///首触りません!!///」
「なんだ?あれほど触りたがっていただろ?」
「あれはマッサージのためにーー!!///」
ニヤリと笑みを刻んだ信長の顔が、だんだん陽菜に近づいていくと……
グイっ!!
ふわっ…
「わっ!?い、家康!?」
「信長様、お戯れはそこまでに……」
家康に腕を掴まれ引っ張られると、すぐに家康に抱き上げられた。