第4章 戦国時代のX'mas ~パーティー編~
「……………」
ぴら。
秀吉は項垂れて、紙を全員に見せると、そこに書かれていた名は
「くく。俺か。まさかお前の手に渡るとはな」
『光秀』だった。
「光秀……お前の用意したもの…絶対にろくなもんじゃない!」
「まぁ、そう怒鳴るな。お前にとても合ういいものだ」
そう言って、懐から取り出したのは……
なんとも怪しい色をした液体が入っている小瓶。
「……なんだ…これ?」
「飲めば、たちまち己の欲に溺れる、強力な媚薬だ。良かったな。これで今夜、思う存分、香菜を愛してやれ。」
「えっ!?///」
「媚薬だと!?んなもん要るか!!」
秀吉は光秀に突き返そうとしたが
「冗談だ。ただの滋養強壮剤だ。年の瀬も近づいてきているからな。皆疲れているだろうと思い、用意したものだ。一番疲れているだろう秀吉にあたって良かったものだ。」
「光秀……」
光秀の言葉に秀吉は感動しているが……
「たぶん、媚薬だろうな。」
「俺もそう思います。」
政宗と家康はヒソヒソと、怪しい液体について話していた。
媚薬か、滋養強壮剤か……それは光秀本人にしかわからないのであった。
「最後は俺だな。陽菜、よこせ。」
信長が『陽菜』と書かれた紙を見せる。
「はい!私は……じゃあーん!マッサージ券です!」
「「「「「「まっさーじ??」」」」」」
「え~…いいな~。陽菜のマッサージ、すごい気持ちいいんですよ~。」
香菜の言葉に、信長が食い付き
「ほぉ……ならば、その気持ちいい『まっさーじ』とやらをみせろ。」
「はい!じゃあ、今しますね!」
陽菜は立ちあがり、信長の背後にまわって、膝立ちし、失礼します。と断ってから、信長の肩に触れる。