第4章 戦国時代のX'mas ~パーティー編~
「じゃあ次は俺が………げ……最悪…。」
家康が紙を開いて、一気に不機嫌顔になる。
その横に座っていた陽菜は、家康の手元の紙を見ると
「あ。家康は、三成くんからだね。」
「っ!!本当ですか!嬉しいです!私の選んだものが、家康様の手に渡るとは!!」
「そう………俺は最悪だよ…。」
陽菜の言葉を聞いて、三成は嬉しそうに顔を綻ばせ、家康はげんなりしている。
「私からは、こちらの戦術書になります!」
「戦術書って……何?俺にもっと戦略を学べって言いたいの。しかも、陽菜が当たってたらどうするわけ?」
「陽菜様と香菜様だった場合は、こちらの御伽草子を渡す予定でした。それに、家康様ほど博識なお方にこれ以上学ぶことなどございませんよ!しかし、この戦術書には、なかなか興味深いことが記載されていまして……確か、このあたりに……」
「おい。それ、もう俺のだろ。何勝手に触ってんだよ。」
「あ、失礼いたしました。家康様が読んだあと、この本の感想を語り合えるのを楽しみにしています!」
「安心しろ。そんな日は一生来ないから。」
「はい!楽しみにしています!!」
「聞いてないし……」
家康からの毒舌を、全てド天然で返した三成。
「じゃあ、次は俺が………」
秀吉が、紙を広げると……