第4章 戦国時代のX'mas ~パーティー編~
「なんで、俺のが、よりによってお前なんだ!?……はぁ…、ありがたく受けとれよ。」
政宗が、後ろに置いていた重箱を光秀に渡し、蓋をあけると、色とりどりの甘味が敷き詰められていた。
「「あ~!!政宗のプレゼントいいな~!!」」
それを身体を乗り上げて見る姉妹。その姿に光秀が、ニヤリとして
「ならば、お前たちが食べて、それを俺に口移しするか?」
「「なっ!?光秀(さん)!!!」」
「「絶対しませんっ!!///」」
「おや、残念だ。ククク…」
秀吉、家康に注意され、姉妹から全力で断られても、光秀は何も気にせず、読めない表情で、甘味をひとつ口にした。
「では、次は私が……私は秀吉様のです!」
三成が両手で『秀吉さん』と書いた紙の端を持って、全員に見せると、秀吉が項垂れる。
「なんで、三成の手に……。まぁ、いいか……。三成、俺からのぷれぜんとだ」
懐紙で包まれたものを、三成に渡し、そっと三成は包みを開ける
「これは……秀吉様がいつも淹れてくださるお茶の茶葉ですか?」
「あぁ。このお茶を飲みたくなったら、いつでも俺のところに持ってこい。俺が淹れてやる。」
「いえ!秀吉様から頂いたものですし、秀吉様が来られたときに、私がお淹れします!」
「いや……それは…」
「それまで大事にとっておきます!……あれ?頂いたときみたいに包めないですね……」
「あぁ……貸せ。包んでやる。」
「「「「(絶対、秀吉(さん)が淹れるだろうな……)」」」」
広間に居た全員が、同じことを思っていた。