第4章 戦国時代のX'mas ~パーティー編~
「ん~♡政宗と陽菜が作ったの、美味しい~♡」
「ほら、口元についてるぞ。」
「あのね!これがシチューで!こっちが鱈のソテーで!これが鮭の南蛮漬けで!」
「うん。ちゃんと聞いてるから」
クリスマスらしく?二組のカップルが、イチャイチャしていて……
「おい!光秀!なんでもかんでも『しちゅー』におかずを入れるな!三成!お前も人参だけよけるな!」
「腹に入れば同じだろ。」
「陽菜様が作ったとはいえ、人参だけはやはり食べれません。」
政宗は、食に関して興味ない二人の世話をし……
「香菜と陽菜。こちらへ来て酌をしろ」
信長は姉妹を呼び、酌をさせた。
「信長様、今日はいろいろとありがとうございます!」
「この時代で、皆とクリスマスが出来て、本当に嬉しいです!」
満面の笑顔で話す姉妹に、信長の口元も緩み、二人にも酌をする。
「『くりすます』が、どういうものかと思ったが、なかなか良い催しだ。貴様らも飲め。」
「ありがとうございます。……あ。美味しい!久しぶりにワイン飲みました!」
「先日、南蛮の商人から買いつけた南蛮酒だが、貴様らの時代では『わいん』と言うのか?」
信長の好奇心を刺激し、二人は知っている範囲でワインのことを説明したり、現代では、イルミネーションがあってキラキラしていることなど、クリスマスについて信長に話していた。