第4章 戦国時代のX'mas ~パーティー編~
「何って……味見?」
「それなら、こっちのお皿のにしてよ……///」
「陽菜の頬に付いてるのが、美味しそうだったから……甘かったよ。でも……」
「んっ!」
陽菜の顎を持ち上げ、『じゃむ』より甘い陽菜の唇を頂く。
「ん……い、家康っ…あ…///」
陽菜の腰に手をまわして、舌で口をこじ開け、逃げ惑う陽菜の舌を追いかけて、舌を捕らえる。
「ん、んぁ……ぃぇゃ……ん…っ…///」
だんだん陽菜も、舌をたどたどしく絡めてきて、腕も俺の腰にまわす。
くちゅ、くちゅ、くちゅ……
「はぁ、はっ……ん……ぁ……」
まだこの甘い口づけを堪能したいところだが、このまま行けば確実に手を出しそうだし、それに政宗さんたちも戻ってくるだろう。最後に下唇を食んで、ちゅっと音をたて、ゆっくり離し……
「陽菜との口づけのが甘いけど」
俺の唾液で濡れた陽菜の唇を指で拭う。
「…なっ……///」
真っ赤になった陽菜は、鯉のように口をパクパクしている。その姿も可愛い。
「それより、『けーき』。作らなくていいの?」
「!!家康のせいでしょ!///」
ぷいっと俺に背を向け、『けーき』の様子を見に行く陽菜。少し蓋をあければ、たちまち甘い匂いが鼻に届く。
陽菜に近づき、後ろから抱きしめ、陽菜の作った料理を、楽しみにしてることを言えば、くるっと顔を俺の方へ向け、
「お口に合えばいいんだけど……楽しみにしててね!」
満面の笑顔を、俺に見せてくれた。