第3章 戦国時代のX'mas ~準備編~
また、ある日。クリスマス料理に鳥が必要なことを信長に話すと……
「そんなもの狩ればいいだけだ。明日狩りに行く。貴様も来い。」
すぐに鷹狩りの話が決まり、翌日に、信長、政宗、家康、陽菜は鷹狩りに出かけた。
陽菜は、家康の馬に一緒に乗せてもらい、家康の前に横向きで座っていた。
「陽菜、寒くない?」
「少し…。でも……」
冬用の羽織の中でも、一番分厚いものを着てきたが、それでも早朝の寒さは身に堪える。
暖を求めるように、後ろにいる家康の腰に手をまわして、隙間がないように陽菜はピッタリと家康にひっつく。
「…家康にひっついてたら…暖かいよ…///」
「……っ///(…可愛い…///)」
パーティーの準備でバタバタ忙しくしている陽菜との、二人きりではないが久しぶりの逢瀬。
陽菜から可愛らしく甘えてきて、それにプラス上目使いと色づく頬に、家康は心臓が跳ねる。
ここが、部屋だったら、思う存分に陽菜を甘やかしていただろう。外で良かったような残念なような……なんとも複雑な感情を抱いていた。
だが、口づけだけならいいだろう。と、陽菜の細い腰に手をまわして、グッと引き寄せ、顔を近づけようとした瞬間