• テキストサイズ

花の詠【ONE PIECE】

第8章 Pandora





────時は少し前に遡る。

まだガープがエースを探して、航海している頃、同時刻別の海域での出来事











『…………っ、、』


ぐわんぐわんと、揺さぶられる感覚にチエの意識は覚醒する。

まだまぶたの開かぬうちに、先に目覚めた意識がベッドの上ではないことを理解した


(あ、れ……)


見開いた光景は確かにベッドの上ではなく、潮の匂いが染み付いた床板の上




体が固まっているような感覚
動かそうとしても、まず手足が動かない


(拘束されている、、)


そこでようやくはっとした。
自分は昨夜、誰かに口元を押さえつけられた気がする


随分と気分の良くない夢を見たと思っていたが、もしかしたら本当に誰かに襲われ、ここへ攫われたのかもしれない

自ら移動した記憶はない


誰かに連れ去られたとしたら、誰




「目が覚めたようだな」


『っ!!』


視界に映った革靴と聞き覚えのある声に、目を見張った。



『センゴク、元帥……』


ゆっくり顔を上げ、状態を起こした先には、軍のトップである元帥の姿があった

私は手足を拘束され、床に伏している。
そして目の前に現れたのは、海軍本部元帥……


これだけの情報で、チエは予期した。



自分は、死ぬんだと
/ 268ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp