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【血界戦線】紳士と紅茶を

第4章 異変



 夜も更けた私の家。
 今はリビングで、仰向けで、足を開かされた状態で抱かれている。

「ぁ……ふ、ぁっ、あ、あ…ゃ、あ……」

 バカみたいな声が響く。
 くそ、妖艶な美女路線を目指してるのに、アホみたいに喘ぐしか出来ない。
 大きいのをねじ込まれ、突き上げられ、自分を抑えてられない。
「気持ち、いい……! そこっ……、あ、あ、……もっと……!」
 そもそもクラウスさんに抱かれるまで、セックスが気持ちいいってこと自体、知らなかったし。
 甘い物だけでなく、私は快感にも飢えている。
 一度、チラつかされたら、後先考えず食いついてしまう。

「やだぁ……あ、いい……あ、……やっ!、やぁ……!」
 はー、はー、と顔面真っ赤で涙目であえぐ。
「カイナ……どこが、いい? 教えてほしい……」
 そういう質問やめれ。私の快感なんて、どうでもいいだろうが。
 首を振ると、キスが振ってくる。熱い。唾液を流し込まれる。鋭い牙で、舌先を軽く噛まれる。
「……ぁっ……!」
 色づいた胸を指の腹で弄られる。緩やかに奥を突きながら、獣が顔を近づけ私の反応をうかがっている。
「……っ! あ……!……」
 私の身体がビクッとしなる。今、よく分からないけど、すごく気持ちのいい場所があった。
「……カイナ……今の場所が?」
 冗談じゃない。調子にのんな。誰が教えるか。
 けど、こちらが一瞬だけ雌の顔になったのを、見逃す猛獣ではなかった。
「ここがいいのかね?」
 クラウスさんが私の足を抱えなおし、グイッと突き上げる。
 またビクッと私の身体が勝手に反応し、一瞬とびそうになる。
「!! ち、違う……、ぜ、ぜん、ぜん、きもち、よくなんか……ひっ……」
「……君の顔は、そうは語っていないようだが」
 ガクンと突き上げる速度が速くなる。
「あ……! やぁ!……い、いや……やだ、意地悪……!」
 獰猛な力で『そこ』をえぐられるたび、イキそうになり、私は必死に首を振り、ちっぽけな拳で発情した獣を叩く。
 でも逆に手を取られて床に押さえつけられ、片膝を上げさせられ、いよいよ激しく揺さぶられた。

「やだ、!……そこ、やめ、て……! あ、あぅ、……!」

 相手は元々、ドン引きするようなブツの持ち主だ。そんなのに奥までぶち込まれ、その度に、身体の内側全てが犯されてるみたいな気分になった。

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