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【血界戦線】紳士と紅茶を

第4章 異変


※R15

 ベッドにばふっと身体がバウンドしたかと思うと――のしかかられた!!

「ちょ……っ! クラ、ウス、さ……! ちょ、まっ……!」

 紳士が! 紳士の皮を! 完全に剥がしやがった!!
 クラウスさん。風呂場で残りの理性を完全に吹っ飛ばしたらしい。
 寝室に行くまではどうにかもったが、後は無理。
 ベッドに私を転がすなり、のしかかってこられた。
 だが泣こうがわめこうが、『別にこっちは全然嫌がってません』と伝えてしまった後である。

「カイナ……すまない……。なるべく……君に……負担のないよう……」

 キス。さっきと同じくしつこいくらいの、苦しいキス。
 だけどさっきと違って、身体に、触れてくる。
 そんな風に髪つかまないで、耳覆われると、あなたの息が、聞こえにくい。
「ん……ん……ふ、っ……」

 クラウスさんの手が私の手に重なる。
 でも手をつなぐというより、ベッドに押さえつけられてるみたいだ。

 そのまま唇が離れると、舌が頬や耳や、噛み傷をつたう。特に噛み傷は念入りに舐める。

「クラウス、さん……」

 私も抱きしめたり、髪にキスをしたりしたいけど、手を押さえられてて何も出来ない。
 仕方なく、されるがままになる。
 そしてキスはさらに下の位置に移る。
「……ん、ゃ……」
 バスローブが邪魔になって、上手く舌を這わせられない。
「……っ! ちょっ……やだ、くすぐった……!」

 バスローブの隙間から舌を入れられ、乳房を緩やかに舐められる。
 私の手を握る手が汗ばんでいる。

 クラウスさんの張り詰めたモノが私の素足に当たり、当たり――。

 予想以上に、規格外じゃないか。これ?
 さんざん煽ったけど、こんなもん受け入れて大丈夫なの、私……。
 一抹の不安感が胸をよぎる。
 だ、大丈夫! クラウスさんが私を傷つける真似をするわけが!!
 ……い、いや今朝、普通に噛まれたし。

「カイナ……」

 わっ。もう一度キスをされた。いや集中してなかったわけではなく、一瞬、無になったというか。そして、しばらく舌と唾液を絡ませた後、

「ん……」

 片手が解放されたかと思うと、着ていたバスローブのヒモをしゅるっとほどかれた。
 前があらわになり、全裸になった身体をじっと見下ろされた。

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