第4章 異変

※R15


「あ！　やだ、ぁ、ぁ、……やめっ……くら…す、さ……ぁ！」

　身体が全然動かせない。デカいケダモノにのしかかられ、崩れないよう自分の身体を支えるのが精一杯だった。

「……カイナ……っ……」

　クラウスさんが吼える。私を噛み、傷になったとこからにじんだ血を舐めてる。
　もはや紳士の名残なぞ皆無。
　吸血鬼を退治してる側が吸血とか、シャレになら……ぅ、あ……。

　ダメだ。地の思考も快感に浸食されつつある。

　上着の中に手を突っ込まれた。
「やだ……そこ、いじっちゃ、やぁ……っ！」
　余裕のない手つきでほど良いサイズの胸を弄られる。
　同時にぐじゅっと音がし、蜜口を責めていた指が抜かれた。
「あ……ぁ……」
　正直、気持ち良くて頭がバカになりそうだったので、下半身が楽になってちょっとホッとしたが、

「ん……ん、ん……んっ！？」
　ガバッと身体を持ち上げられ、いきなりうつ伏せにさせられた。
　背中からクラウスさんがのしかかる。

　てか、ぬめる！　胸が、ぬめる！　さっきまで私の蜜口を弄っていた片手が、胸をまさぐっている。
　デカい手に両胸をいじられてる。
　実はさっき胸をもまれたの覚えてて、その仕返しじゃないだろうな！

「そこ！　いじ、ら、な……や、やだ！　止め……っ……」

　手がしつこい。シャツを首元までたくしあげ、後ろから包むように、ひたすらに愛撫を加える。
「あ、あん……ぁ、あ……ひ、あ……！」
　痛くなる寸前まで先端を弄られ、耳元では発情した獣の息がうるさい。

「クラウスさん……もう、どうでもいいから、噛むのは……い、痛っ……！」

　くっそ！　涙目で頼んだ矢先から無視か。
　やっぱり懇願するほど、逆のことをされる。噛まれる。
　首元を噛むのはホント、シャレにならないから止めて。
　いたたた。首元が見える服、当分着られないだろなあ。

「……ぁ……や……っ」
　自分で傷をつけた癖に、傷口を舐める舌はおかしいくらいに優しい。
「ひっ……あ……！……やぁ……あつ、い……」
　胸を弄られてるだけなのに、身体が熱くて、おかしくなりそう。
　谷間の奥からは勝手に蜜があふれ、腰が物欲しげに揺れる。

「クラウスさ……下……下も、触って、くれなきゃ、や……」

　振り向き、肩越しにキスをし舌を絡めながら、真っ赤になって訴えた。