第4章 新しい家族
相澤side
だまりこくってしまった風水に俺は内心ため息をつく。
よくよく考えれば当たり前のことだ。
六歳、まだ小学生にすらなってない子供が色々と経験しすぎた。
しかもとんでもなく手がかからなくて何が欲しいって言うこともめったにない。
こういうこが利口っていわれんだろうが、ちょっと度が過ぎる気もする。
今日は丁度俺も1日休みな事もあり何処か行きたいところに連れていってやろう…って思ってたら部屋から聞こえてきた独り言。
内容は《眠れていない》《寂しい》《俺に迷惑をかけれない》ざっくりというとそんな内容だった、俺はへやのまえで呆然とし、それと同時にきたのは少しの安心と軽い苛立ちだった。
確かに安心したのは本当だ風水のワガママをやっと聞いてやれると思ったのと、俺に迷惑がかかるからやめたってことだ、そんな迷惑ぐらい…なんてこたぁないのにな。
俺がドアノブをひねり部屋に入ると驚いた顔をした風水の顔が目に入る。
俺が無理をしていたのかと聞くと目線をはずし俯く。
俺がため息をしたら肩が飛び跳ねる。
…怖がられてんな…
相「あー…なんだ…」
『…?』
相「寝れねーなら…添い寝ぐらいしてやるぞ…?」
『…!』
相「それぐらいしてやる、俺がいないときは他のやつに頼ってもいいよ、別に頼ることは悪いことじゃない、我慢する方がよっぽど迷惑だ…」
『…っ』
相「…俺の部屋にこい、こっちじゃベッドが狭い…」
『はい…っ』
…そのあとははじめて入る俺の部屋でキョロキョロしたり俺のベッドに入るのに躊躇したりまぁ…なんだ、最終的には同じ布団にはいって俺の腕を枕にして寝てる。
こういうの、みたら子供だなって思うな。
『すぅ…んん…』
相「…」
寝返りをうつときに体が落ちないように抱えるように抱く。
すると俺の手に抱き付き離れなくなった。
…寂しかったんだろう、まぁこれで口実もできたし…明日も早い…寝ようか。