第4章 新しい家族
どうやら私は人より順応が早いご様子。
最初の一週間こそ不安でたまらなかったけど色んなヒーローさん達や尋常じゃないくらい焦凍くんやかつきくん、いずっくん達が沢山お電話くれたり、その度消太さんがビミョーな顔してて苦笑いになったり、たまに外に連れていってくれたり、案外悠々自適に暮らしている。
…まぁまだなれないのは夜一人で寝ること。
今までは誰か一緒にいてくれて、もしかしたら寝てる内にどこかに拐われてないかな…あとは何せ自分の自室とは違いスッキリと片付いた部屋がとても寂しかった。消太さんとか、ほかのヒーローさん達がたまに買ってきてくれたりはするが、基本は迷惑がかからないように我慢しているのであまり部屋に物がない…。
何処か冷たく感じる部屋の中を見ながら私はベッドに腰かけ、足をぶらぶらと揺らす。
『…最近あんまり寝てないなぁ…でも消太さんに頼むのも申し訳ないし…頼む人も…でも…寂しいな…』
私がブツブツと言いながら足をブラブラとさせていると、ガチャ、と私の部屋が開いた、ばっ!と頭をあげるととっても顔をひきつってる消太さんが立っていた…やばっ…聞かれたかも。
相「あー…寝れてなかったのか?」
『ええっと…それは…』
相「…無理してたのか?」
『…』
無理してなかったとは言えなかった。