第4章 新しい家族
あー…まずいまずいですよ。
私はカーテンから覗く光の眩しさに目を覚ます。
最近見慣れてきた光景とは違う部屋…それでもって私の目の前にあるこの腕は…?
頭上から規則正しい呼吸音が聞こえるまだ眠っているようだ。
するとピリリリリリリ!とけたたましい音が鳴り響き私は近くにある携帯に目を止める。
その携帯は私の物でうーんと手を伸ばしたら届いた!
『んえっと…あ!マイクさんだ!』
電話の相手はマイクさん、ひーさんって呼んでる時もある、ひざしさんって名前だから。まぁ癖でマイクさんっていつもよんじゃうけど…
『えと…おはようござ』
マ「goodmornnnnnnnig!!!!!!!!」
『うぴゃっ!』
マ「今日もcuteなvoiceだなぁおい!!!」
『こっ…鼓膜が…っマイク…さんっ…どうしたんですか?』
マ「そうだそうだ!イレイザーはいるか??!あいついっつも連絡かえさねぇからなぁ!」
『あぁ…いま寝てるみたいですけど…起こしましょうk』
相「起きてるよ…」
『うにゃん…っ』
大きな声が急に離れたと思ったら不意に耳元で聞こえたのは低く耳に響く声で、なんだかゾワッ!としてしまい私は硬直してしまう。というか変な声…!?
相「え…どうした」
『いやっ…何か耳がゾワッって…っ』
相「へぇ…」
あ、絶対悪い顔してる!悪い顔してる!?
そうすると消太さんは離れていても聞こえるぐらいで喋ってるマイクを無視し携帯の電源を落とす。
もともと音がないこの部屋は完全に私と消太さんのふたりになってしまっ…
ペロッ…
『んひゃぁっ…!』
相「ん…ここ弱いんだな」
『なっ…なななな、なに、を…?』
相「…いや性感帯は良く慣らしてた方が良いと思うぞ」
『いや…っ違っひぅっ…!』
相「ん…感度は良好だな…」
絶対寝ぼけてる!寝ぼけてる…!
『こっ子供相手に…!何してるんですか!』
相「あ?…ナニするんだろうな?」
『くきゃうっ!?』
相「ははっ」
『面白がって…起きてくださぁ…っい!』
相「うおっ!?」
バシャリ!
『あ』
相「…」
その瞬間だった。それは私の個性である水が消太さんをびしょびしょに濡らしたのである。
『あ、ああああああ!?すっすみません!?』
相「あー…いやいい…目が覚めた。」
前髪をかきあげいつも通り気だるげな目をしている消太さんの事を私はあまり直視できなかった。
