第3章 いずっくんとの新しいお友達

それから私が目を開けたのは二日後だったらしい。
近くにある携帯の電源を入れるととんでもない量の着信履歴…焦凍くんからだった。
メールも幾つか入っておりどうしたの？とか大丈夫？とかの単語単語でたくさん入っていた。
後半になるにつれやっぱり僕か近くにいないととか僕が守らないととか少しずつ不穏になりつつあるので取り敢えず電話を掛けるとワンコールで繋がり泣かれた。
事情を説明すると帰っておいでって言われた。
確かにこうなってしまえば母がいつ迎えに来るかなど検討もつかない。
少し悩んでいると横からばっ！と携帯を取られ切られてしまった。
唖然としながら私は、私の携帯をとったこの方を見た。

『かっ…ちゃ？』
爆「なんの話してやがる」
『…』
爆「帰るなんて言わねぇよなぁ？」
『でも…このまま私がいても…』
爆「…デクん家に居続けるのが嫌ならオレんちにも来ればいい」
『…え？』
爆「寂しくなりゃぁたまには向こうにも帰ればいいけどよ、…お前の母さんはこっちにお前を預けたんだ、こっちがお前にとっていいと思ったんじゃねえの？」
『っ…』
爆「…一回考えてみたらいいけどよ…てかこの携帯うぜぇ…」
『え…』
ピリリ…ピリリ…と音を発し続けている携帯を見ながらかっちゃんは顔を歪める大方焦凍くんだと思う。

『…一度地元に顔を出してこようと思う。一週間…今回は一週間だけ…』
爆「…そうかよ、ならそのあとは…オレんちにこいよな。」
『うん…ありがとう』
爆「けっ…」
やっぱり…悪い人面するけどいい子だ…

それからは嫌がるいずっくんを泣き止ましたり大慌てで邪魔じゃないよ？！っていずっくんママに言われたり、まぁ実際のところ母があの状態では父の遺物を取りに行けないだろうとも思ったからだ。
そして今日は何故かかっちゃんん家にも行くことになりました…