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似てる私たち

第3章 いずっくんとの新しいお友達


爆豪side

最初見たときはつえーやつだと思った。
その年でそんなはっきりものの言えるやついると思わなかった。
大人びてるってか…なんつーかわかんねーけど。
同時にスゲー惹かれたのを覚えている
何でかはわかんねぇ、けどなんかこいつといないといけない気がした、こいつはオレに相応しいと思った。
それからと言うもの毎日会いに行った。
会うたびに惹かれて、離れたくねーって思った。
《無個性》なデクと《強個性》のオレとじゃどう考えてもオレの方がいいに決まってる。

そう思って疑わなかった。これからもそうだ。
今日もデクの家に来た。珍しくあいつ…風水は出迎えに来なかった。
デクとオレは同時に何か嫌な感じに当てられていた。
風水の部屋は二階なので階段をあがる、部屋の前でドアノブに手をかけた瞬間、バタンと何かの音が響くデクがオレを押し退け先に入っていった、腹立つがその瞬間に頭がさえた。視線の先にいたのは電話を持つ手を床に落とし、座り込んでいる風水だった。

一瞬かたまり直ぐに正気を取り戻す。
泣いた声が聞こえたからだ、
デクは直ぐ様飛び出し母親を呼びにいくオレはゆっくりと近づき出来るだけ優しい声をかけた。
だか泣きやまない。なんでだかわからないが抱き締めたくなった。
オレはその欲に従い抱き締めるするとゆっくりではあるが事情を教えてくれる。
風水の親父さんが亡くなったらしい。
それで母親がおかしくなって自分はどうしていいかわからないらしい。
オレはひたすらに聞いた。
いつきたかは知らねーが後ろでグズグズと鼻を啜る音がする。
ああ…オレは今どんな顔してんだか…頑張って顔に力を入れているとガクン、と風水のちからが抜ける。
寝てしまったようだ。オレは風水を抱えあげ布団に寝かす。
…あんな強いやつがこんな弱ってやがる…オレが…オレが守ってやんねぇと…
意識のないこいつにオレは誓った。


後ろから《隠すつもりもなく》あいつはオレに鋭い目を向ける。
そんな顔すんなら自分で守って見せやがれ。
ま、オレが守るからお前の出る幕はないぜ《デク》?
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