第5章 セックス依存症【vol.MASAKI】
【 episode.1 潤 × 雅紀 】(ノンリアル)
会社から自前の車で、家に向うこと20分程度。俺は、あいつの待つ家に帰ってきた。
「まさ〜、今帰った〜」
玄関の扉を開けて、靴を脱ぎ中に入る。
部屋の中からは間延びした恋人の愛らしい声が届く。
雅「潤、おかえり〜♪」
夜ご飯のいい匂いを漂わせながら、俺を出迎えてくれるのは、近所のパン屋で働いてる恋人の雅紀。
俺は、パン屋で働くこいつを見てから、毎日のように押し掛け3ヶ月前にやっと恋人になれた。
「すっげえいい匂いする…」
雅「でしょ? 今日はね、和食にしてみたんだ〜」
そう言いながら、陽気にフライパンの中の食材を混ぜる雅紀。
俺はスーツを脱ぎながら、その嬉しそうな雅紀の姿を見ていた。楽しそうにお尻まで振っちゃってさ…。
本当、見てて癒されるっていうか、和むっていうか…。
「なぁ、まさ…?」
雅「ん〜?」
雅紀は、包丁を器用な手付きで動かしながら、後ろに立った俺に返事をする。
そんな彼の脇腹から、両腕を回し、ガッチリとホールドする。
雅「ちょっと、潤? 料理出来ないんだけど…」
「後で俺も手伝うからさ…な?」
雅「…んっ、」
俺は雅紀の綺麗な項に、小さくキスを落とす。
そうすると、ピクンと反応する可愛い雅紀の身体。…ああ、本当堪んない。
雅「本当に手伝ってくれるの?」
「もちろん…ほら、手をそこについて?」
雅「う〜、分かったよ…」
俺は雅紀に、手を洗い場の淵につかせた。
そしてぐっと雅紀の腰を自分の方へ引き寄せる。
「雅紀の身体に触るの、何日ぶり?」
雅「もう…覚えてないの?」
そんな会話をしながら俺は、雅紀の下半身を露出させていく。