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12色のアイ

第13章 Sweeter than sugar


夢を見ているのか、現実なのか、よく分からない感覚だった。
気持ちよくてふわふわして…兎に角心地良かった。
でも、なんとなくこの気持ち良さと安心感は知っているような気がした。
えっと……何だっけ……。
思い出せそうで思い出せない。
そんな気持ちで、しばらくこの心地よさに酔っていると、ふと思い出した。
この感覚は……愛しの旦那様だ。
薄っすら目を開けると、目の前にはやっぱり天さんがいた。
「ふぁ…て、んさ……?」
「ふふっ。おはよう、ボクの可愛い奥さん」
にっこりと天さんが笑う。
その笑顔に癒されたと同時に、異変に気付いた。
服がめくれているし、下に至っては脱がされている。
「天さん……?」
「寝起きで悪いけど、キミのこと食べちゃうね」
「食べ…まっ、ああぁっ!!」
いきなりの刺激に頭が追いつかない。
寝起きのせいか身体に上手く力が入らないから、抵抗ができない。
「やっ、あ、天、さ…ああっ!」
「あ…んっ…何が起こってるのか、分からないって顔してる…かーわい」
天さんに激しく突かれる度に、だんだんと頭が覚醒していく。
「あっ、天さ、わっ、わたしが、寝てる間に…ひっ、ああんっ!!」
「うん。大正解。正解したからご褒美あげるね」
天さんが私の腰を少し上げる。
嫌な予感がして逃げようとするけど、もう遅かった。
私が苦手な奥の奥をえぐるように突いてくる。
「あっ、だめ、イっちゃ…あ、あ、ああぁぁ!!」
「ちょ、締め付けすぎ……今日、いつもより感じてる?眠姦好き?」
小悪魔スマイルを浮かべた天さんが意地悪に聞く。
「ちがっ……そ、じゃなくて…天さんが、私の好きなとこ、いっぱい突くから…気持ちよくて……」
自分でも恥ずかしいくらい声が甘くなっているのが分かる。
きっと顔も涙と唾液でドロドロ。
でも、天さんは優しいから私が素直になれば気持ちいい事をたくさんしてくれる。
「今日、やけに素直だね。何か企んでる?」
クスリ、とさっきとはまた違う悪戯っ子のような笑み。
それだけで私の中がきゅんとする。
「私の全部、天さんのだから…その……」
「その?」
私は天さんの首に腕を巻きつけ、耳元に唇を寄せた。
「て、天さんの……中にたくさん欲しい……」
天さんのが中でドクリと大きくなる。
すると、今度は天さんが私の耳元に唇を寄せ、囁いた。
「今の、取り消せないから。覚悟して」
私はコクリと頷いた。
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