第11章 完璧彼氏は難あり
ナギside
ワタシは彼女を抱きかかえベットにそっと下ろした。
「ふふっ」
「な、なんで笑ってるの……?」
「声はアナタで外見はここなだと、一度に2人を食べているみたいで興奮しました」
ワタシがそう言うと彼女は唇を軽く噛み、かつらを勢いよく剥ぎ取ってしまった。
「いや!ここなちゃんの事は忘れて!今だけは私で興奮してください……!」
………びっくりしました。
まさか内気な彼女からそんな大胆なセリフが聞けるとは………。
「ソーリー。ワタシはアナタしか見ていませんから許してください」
「そんな言葉に惑わされな、んんっ!」
彼女の唇に吸い付くようにキスをした。
少し戸惑ったような声もすぐに甘い声に変わる。
「ん……ふふ、アナタの唇は本当に気持ちいいですね。マシュマロのように柔らかく、甘い……ワタシ以外からの口づけは禁止ですからね……」
「わかってる………でも、唇だけじゃなくて私の全部束縛してもいいんですよ?」
ワタシを誘っているかのように顔を赤らめる。
これは……
「お手上げですね………」
「なにが、んっ、んむ……」
またキスを交わす。
そのままの状態でゆっくりと衣装を脱がしていく。
少しずつ少しずつ生まれたままの姿になっていく彼女は酷く官能的で、ワタシはゴクリと喉を鳴らした。
「ワタシはアナタに夢中、ということです」
「なっ……!も、もうそういうの言わなくていいですから!早く……早くシて………」
彼女は自らの身体を隠すように巻きつけていた腕をほどいた。
「ふふ。本当におねだりが上手くなったことですね……」
ワタシは彼女の身体を触れるか触れないかの程度でなぞった。
「んっ……」
「では、どこからがいいですか?」
「ど、どこからって、ひゃっ……」
「白い首……膨よかな胸……滑らかな背中……しなやかな脚……蜜が溢れる秘密の場所……」
ワタシの声と指に感じる彼女がキュートでついつい虐めたくなってしまう。
ワタシも悪い男ですね。
「アナタの望み通りにいたしますよ……?」
「ナ、ナギく……」
「イエス」
「ぜ、全部がいい……です………」
ああ………本当に可愛らしい。
「分かりました。ですが……」
「?」
「途中で気絶しないでくださいね?」
ワタシもオトコなので、ね?