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12色のアイ

第6章 可愛い人ですね!?


どうしよう。どうしよう。
いくら酔ってたからって大和さんの言葉に乗せられすぎだよ……。
「うー……や、やっぱやめ!着替えに……」
ガチャリ。
「え……」
「な、なんであなたがここに……!しかも、その格好は……!」
大和さん、一生恨みます。

一織side

これは一体どういうことなんでしょう。
明日のオフは何をして過ごそうか考えながら部屋のドアを開けると、中にはなにやらかわ……ごほん。
いつもと雰囲気の違う格好をした彼女がいた。
「う、そ……や、み、見ないで!」
彼女は細い腕で必死に身体を隠そうとする。
「私の部屋にいるのに見るなって言う方が無理でしょう!?」
「そ、だけど……!」
ネグリジェ、でしょうか………。
白を基調としており、薄いピンクのレースも付いている。
透明感が強く、下に着ている下着まで見えてしまう。
目のやり場には困りますが、彼女は私の恋人ですからこんな格好をしていても不思議ではありません。
ですが……
「……そのうさ耳と尻尾は何ですか……」
彼女の頭には白いうさぎの耳が、お尻には白く丸い尻尾が。
……可愛いな。
「えっと、その、あのね……」
「大丈夫ですから、落ち着いてください」
私のベットの上でプルプル震えている彼女の頭をそっと撫でた。
耳が邪魔だな……。
「あ、のね……一織くんに構って欲しくて……疲れてるの知ってるけど我慢できなくて……」
彼女が顔を赤くしながら言う。
「この格好……似合ってないかな……?」
不安げに目尻を下げながらこっちを見てくる。
か、かわ……。
「に、似合ってない訳ではありませんが……」
彼女の格好が目に毒でついついそらしてしまう。
そんな私の様子にも御構い無しに彼女は「へへ……よかったぁ」と笑みをこぼす。
「可愛い人だな……」
「え?」
「いや、何でもありません。それよりも」
「?」
私は彼女の肩に手をかけベットに押し倒した。
「構って欲しくてここに来たんですよね?仕方ないので構ってあげましょう」
「あ、い、一織くん……」
ピクリと彼女の身体が震える。
本当に小動物みたいで可愛い。
「そう言えば、うさぎって年中発情期らしいですよ……。私の目の前にいるうさぎはどうなんでしょう……?」
私がそう聞くと彼女は耳も真っ赤にしながら小さな声で言った。
「は、発情期です……」
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