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12色のアイ

第5章 子犬の衣を借る狼さん


陸side

「可愛い」って言われるのも嫌いじゃない。
でも、好きな子ぐらいには「かっこいい」って言ってほしい。
オレは立ち上がって目の前にいる彼女のそばに行き、深いキスをした。
「ん、ふ…り、く……」
深いキスの仕方なんて最初は分からなかったけど、今ではこうやって彼女が甘い声をあげてくれるまでできるようになった。
「ん…百合って、口の中弱いよね……もっとしたげるね」
「ま、りくっ、ふ、んむ……」
そっと目を開けて彼女の顔を見ると、りんごみたいに真っ赤だった。
「ん、ん……やっぱり違うよ」
「な、何が…?」
彼女がコテンと首をかしげる。
「可愛いいのはオレじゃなくて、百合だよ」
「ぁ……ばかぁ……」
恥ずかしいのか、彼女はオレの胸に顔をうずめてしまった。
「……も……て……」
「よく聞こえなかったからもう一回言って?」
「も、もうシて…焦らさないでよ……」
そう言った彼女は耳まで赤くなっていた。
……やっぱ、可愛い。
「じゃあ、ベット行こ?」
彼女の手を引いてベットに向かおうとすると、彼女が抱きついてきた。
「やだ……すぐにシて……我慢できない」
「え……でも」
オレが言葉を言いかけると、彼女が有無を言わさず近くにあったソファにオレを引っ張った。
「そ、の……お詫びに、今日は私が全部するから……」
……そんな魅力的なお誘いを断れるわけがない。
オレは諦めてソファに身体を沈めた。
すかさず彼女の手がオレのズボンのチャックに伸びる。
「わ…もうこんなに」
「う、ごめん……」
正直に言って、キスをしてる時からわりときつかった。
まあ、そんなこと言わないけど。
「し、失礼します……んむ、ん」
彼女が小さい口と手で一生懸命オレを愛してくれている。
上手いとか下手とかはよく分からないけど、その想いが伝わってきてすごい気持ちいい。
「あ、百合、気持ちいいよ…」
「ふ、む、うれしい……んんっ、ね、もう挿れたい…」
「え…でも、まだ百合慣らしてないし……」
「大丈夫。任せて」
彼女はそう言うと服を脱ぎ始めた。
白い肌に赤い下着が映えてすごく官能的だった。
「百合、今日積極的だね」
「……やだ?」
「やじゃない」
オレはまた彼女を抱き寄せ何回めか分からないキスをした。
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