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12色のアイ

第28章 君の音に染められて


感じたことのない感覚が気持ちよくて、怖くて気が付いたら泣いていた。
「ご、ごめん……性急すぎたよ……」
ぎゅっ、とユキに抱きしめられる。
暖かさと優しい匂いに安心して、やっと涙が止まった。
「ごめんね……」
「ん、いいの」
「今日は、もう、やめようか」
「えっ」
「添い寝をしよう。これから機会はいつでもあるから」
正直、願ってもない申し出だ。
これ以上はたぶん無理。絶対また泣く。
でも……。
「それ、どうするの……?」
ユキのズボンに作られたテント。
経験のない私でもどういうことかよくわかる。
「トイレで……」
「だめ」
とっさに出た言葉にユキも驚いていたけど、私だって驚いた。
「と、とにかく、私に手伝えることない?」
ユキは少し考えた後、「手を貸して欲しい」と言った。
よくわからずに頷くと、ユキがいきなりズボンのチャックを下ろし始めた。
そして、ボロンと飛び出たのは、ユキので……。
「逃げないでよ」
「ごめんなさい」
つい逃げようとしたら腕を掴まれた。
「手、貸してくれるんでしょ?」
「う、うぅ……」
おそるおそる右手を出すと、ユキのを掴まされる。
初めて触った男の人のは熱くて、硬くて、指が回りきらないくらい太かった。
「軽く握ったまま上下に動かして……。そう、上手」
ちゅこちゅこ。慣れないなりに頑張って手を動かす。
ユキの顔を見ると赤くて、私で気持ちよくなってるんだと嬉しくなった。
「ね、キス、しよっか……」
バードキスからディープキスまで、唇や唾液を味わうようなキスをされる。
「んっ、はぁ……気持ちいいよ」
「わたしも、きす、きもち……っ」
「お礼、してあげるね……」
「おれい……?」
「大丈夫……さっきよりもやさしく、ね……?」
こりっと陰核をこすられる。
快楽でまた泣きそうになるが、ユキが近い分少し安心した。
「んあっ、あ、ふ……」
「手、動かして……」
「あッ、ごめ、なさっ……」
つぷつぷと入口を弄ばれる。
「こうやって、練習しようね……っ……」
「れんしゅ……?」
「僕と一つになる練習……」
「んんっ、あ、がんばる……」
「いいこ。じゃあ、一緒にイこうか……」
ユキが白濁を吐くと同時に、私の身体も大きく震えた。
手の熱さと心と身体の満足感を感じて、いけないことを覚えてしまったと熱い息が零れた。
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