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12色のアイ

第3章 貴方の印を


楽side

プチン、と理性のタガが切れるのが分かった。
あの恥ずかしがり屋の彼女が自分から脚を開く様子が死ぬほどエロい、と思ったと同時に寂しくさせたことを申し訳なく思った。
「百合、百合、くっ、はぁ……中に、出すぞ……!」
「あんっ、あ、うんっ、だして…!私の中、楽さんで、いっぱいに……!」
俺はたまらず彼女に抱きついて中に精を放った。
彼女は身体を痙攣させ、気持ち良さそうな顔をしている。
俺が一旦中から抜こうとすると、彼女が背中に脚を絡ませてきた。
「楽さ、まだ、もっとください……!」
ピンク色に染まった身体、潤む瞳、濡れた唇。
彼女の全てが艶やかで、愛しくてたまらない。
俺は気づくと激しく腰を振っていた。
「あ、あ、あぁ!楽さんっ!ひぅ、ふぁ……ふか、あぁ!」
「く、は……すげぇ可愛い、くっそ…腰、止まんねぇ……」
「あんっ!楽さんっ、激し……!あ、も、イくぅ!」
彼女の中がさらに俺のを締め付けてくる。
「百合……く、さん付け、やめろよ…。俺の名前、呼びながらイって…」
そう彼女の耳元で囁き、耳朶を甘噛みすると彼女の悲鳴がまた甘くなった。
「が、楽、楽ぅ…!も、イ、あ、ああぁ!」
「百合……!」
ドクン、とまた中に出した。
だが、勃起は治らない。
俺は、抜かないまま彼女の身体を転がしうつ伏せにして尻を上げさせた。
「待って……!この格好、恥ずかし、ああ!」
「無理…待てない」
そのまま激しく突くと俺の精液が彼女の太ももをつたっていった。
もうすっかりピンク色になった肌に液体の白さが映えて、また興奮を煽る。
彼女と出会うまでは、自分がこんなに一人の人間を心の底から愛せるなんて思ってもいなかった。
誰かを愛しいと思うことも、俺以外の誰にも触れさせたくないと思うことも、抱き潰したいと思うことも、全部彼女が教えてくれた感情だ。
愛しい、愛しい俺の百合……。
俺は対位を正常位に戻し、百合を抱き締めた。
「ふぁ…がく……?」
「百合、愛してる。俺の子……産んでくれ」
チュ、チュとさっきまでの激しさとは打って変わった小鳥が啄ばむような優しいキスを彼女の身体の至る所に降らせた。
「はい……。喜んで」
彼女の言葉を聞くと、俺はまた彼女の中で何度目か分からない絶頂を迎えた。
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