第3章 貴方の印を
〜ピロートーク〜
「それにしても昨日、今日の百合はエロかったな」
「だ、だって……寂しくて……」
「悪かったよ。寂しい思いさせて。これからはちゃんとお前との時間も作るから」
「いえ…。私こそすみません。アイドルの妻になることへの覚悟はできていたつもりだったのですが……」
「いいんだよ。黙って旦那様に甘えとけ」
「はい……」
「それに」
「何ですか?」
「もうお前一人の身体じゃないかもしれないだろ?」
「なっ……!」
「あんなに出したの久し振りだぜ。お前の中から溢れるくらい出したから、もしかしたら妊娠するかもだろ?そしたら、仕事よりも百合を優先しないとだろ」
「だ、だめですよ!お仕事の方が優先です!楽さんのファンは沢山いるんですよ。私一人が独占するわけにはいきません」
「でもさ、百合、本当は独り占めしたいだろ」
「そ、そんなこと……」
「あるだろ。だって、少し前まであんなに俺のこと求めてたのに独り占めしたくないわけないだろ」
「………独占欲のある私は嫌いですか?」
「ははっ。好きだよ。愛してる」
「……私、楽さんと結婚できて良かったです。今、とっても幸せです」
「そりゃあ良かった。俺も幸せだよ。よし、今度デートでも行くか!また、休み取らないとだな!」
「ふふっ。お仕事頑張りすぎて倒れないでくださいよ」
「ああ!任せとけ!」