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12色のアイ

第24章 最愛をアナタに


全身の細胞ですらナギを欲しがっている。
ドクドクと心臓が太鼓のような音を出している。
じっとりと汗ばんだナギの身体にしがみつく。
お願いしようにも上手く声が出なくて、代わりにナギの顔にキスをする。

お願い。お願い。
私にちょうだい。
貴方に与えられるものなら痛みですらも愛に思える。
痛くしていい。
酷くしていい。
我慢しなくていい。
奥に渦巻く黒い欲望も全て私に。
今まで怖がって、嫌がって、ごめんなさい。
素直になれない女でごめんなさい。

そんな想いをキスに込める。
すると背中が柔らかい物で包まれた。
スイートルームのふわふわなベッド。
これなら酷くしても身体に負担がかかりにくそう。
はぁ…。とナギの熱い息がかかる。
「随分と可愛らしいおねだりですね…」
こちゅん。
入ったままだったナギがゆっくりと奥をこねる。
「こんなに素直になっていただけるなんて嬉しいです」
ぐりぐり。
「何人欲しいですか?ワタシは男の子も女の子もどちらも欲しいです」
こちゅこちゅ。
「ワタシも一緒に育てますから、頑張りましょうね」
ごりゅっ。
ヒュッと息が詰まる。
快楽で人が死ぬのかは分からないが、腹上死という言葉あるくらいだからそういうこともあるのかもしれない。
子供のために今死ぬ訳にはいかないが、ナギの腹の上で死ねるなら本望だと思った。
小刻みな動きで奥を執拗に突く。
出した精液を塗りたくるように。
それは女を孕ませる男の動きだった。
「あっ、ぅ、あ、あ、あ゙、イ、ぁーーーーッッ!!」
「たくさんイった方が孕みやすいと聞きますから、ほら、どうぞっ」
「ぅあっ、〜〜〜〜〜ッッ!!」
口を大きく開けても声が枯れて出ない。
ナギが欲しくて必死に膣に力を入れる。
絡めて、締めて、射精を促す。
「は、随分と、上手になりましたね…く、ぁっ…!」
ドクドクとまた注がれる。
中を白く染められていく感覚が愛おしい。
言うことを聞かない脚の代わりに腕を首に回す。
ナギの薄い唇を食んで、舌を絡めて、熱くて甘いキスをした。
お互いの唾液を混ぜてゴクリと飲み込む。
馬鹿になったみたいにどれだけ貰ってもナギが欲しくて堪らなくて、もっともっととナギの唾液を飲み込む。
霞みがかった視界の中熱っぽく微笑むナギの顔が見えて、まだまだ愛してくれる事が分かって嬉しくて、更にナギを強く抱きしめた。
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