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12色のアイ

第22章 一生に一度の大切な日


楽side

少し…がっつきすぎたかもしれない。
興奮しすぎて記憶が曖昧だが、「激しい」と彼女が叫んでいた気がする。
でも……
少し膨らんだ腹を撫でる。
「これは、気分が良いな」
彼女の心だけではなく身体もものにした感覚。
支配欲が満たされたのか、それとも俺のものというマーキングか。
また膨れ上がってきた欲を隠すように言葉を重ねる。
「無理をさせた。悪いな。水、飲むか」
彼女の身体を優しく起き上がらせる。
近くに放り投げた下着を手に取り、履こうとしたその時、ビクリと身体が跳ねた。
彼女の方を見ると、身体を倒して俺の股間に顔を近づけている。
少し勃ちあがり始めたそれを手で握り、熱い吐息が先端にかかる。
「おい、やめ、っ…!」
チュプリ…クプ…
粘着質な水音と共に亀頭が柔らかい口に呑み込まれる。
疲れてるだろ、とか、汚れてるから、とか色々言いたいことはあったが、快楽の前には勝てなかった。
「っ……く、ふぅ……」
「ん、んむ、ぷぁ…あむ、ん…」
亀頭を唇で包んで舌で撫でる。
一度口を離して、精液や愛液を余すことなく舐めとっていく。
喉の奥まで開けてずるりと呑み込む。
…ここまでされて勃たない訳がない。
小さな口に無理をさせているのは重々承知の内。
させた回数だって片手で足りるくらいだ。
だけど……何故こうもフェラというのは男の欲を掻き立てるのか。
柔らかくて熱いその口で愛される事が気持ちいい。
感覚だけでなく視覚からも刺激される。
もっと、もっとして欲しい。
「は…いい、な…気持ち良い…ぅ…」
「ふ、ん…ぁ、んんっ…」
「あ゙…随分と、上手くなったなぁ…」
「ん、ふむ、ん……、ぷぁっ…」
射精まではいかないが完勃ち、というところで口が離された。
口の周りを拭って、その指をペロリと舐める彼女に目眩をしながら尋ねる。
「一体何を……」
恥ずかしいのか、もじもじと少し躊躇ってから口を開く。
「…楽さんの見てたら、シたくなって…」
「は?」
「いつも気持ちよくしてくれるから、そのお礼に…。楽さんのなら全然嫌じゃないし…寧ろ、毎回でもシたいの…」
爆弾発言にも程がある。
「それで、舐めてたら、その…もう一回シたくなったから、途中でやめたの…」
はぁーー、上を向いてため息をついた。
なんだこの可愛くていやらしい生き物は。
俺の嫁か。
俺たちを出会わせてくれた神様に感謝しようと思った。
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