第20章 目は口ほどに物を言う
「あ!ぁ、おく、きもちい…!あぁ…!」
「かわいい、ですね…。奥、トントンされるの、好きですか…?」
「ふあっ!す、き、すきぃ…!もっと、ほし、ああっ!」
「素直で可愛らしい…、好きですよ」
「ひ、うああぁぁ!!」
力が、入らない。
ずっと訳が分からないくらい気持ち良い。
もう何回もイった。
けど、イくたびに一織が欲しくなって、私は、やっぱり…
「いおっ、いおりっ」
「何ですか?」
「いお、り、すき、すきなの…だいす、き!?」
どちゅ。
「か、はっ…」
息が、できない。
目の前がチカチカする。
「あぁ…すみません。あなたが余りにも可愛らしい事を言うので…」
ぐ、一織の指が私の胎を押す。
「子宮まで、届いてしまいました」
子宮口に一織のがめり込む。
苦しい。
けど、それでもいい。
だって愛しい一織だから。
「い、よ…だか、ら、もっと…」
「ーーっ、本当に、あなたって人は…!」
一織が腰を引く。
喪失感に寂しさを感じていると、奥まで一織が突いてきた。
「〜〜〜っ!!はっ、きもち、きもちいよぉ!おく、たくさんしてぇ…!」
「かわいい、かわいいなぁ…もちろん、お望み通りに」
「ひああぁぁ!!」
気持ち良い。気持ち良い。
幸せ。
「いお、い、お、ひんっ!わたしのこと、すき?あ!ちゃんと、すき?あの人よりもすき?」
「当たり前です。それにあれはマネージャーです。ほら…私が嘘をついているように見えますか?」
至近距離に一織の顔がある。
綺麗な黒い瞳には私しか写ってなくて、熱っぽくギラついてて、私の事が好きって言ってる。
「ぅあっ、あ、うれしっ、わたしも、す、ああっ!す、きぃ…!」
「ははっ、知ってますよ。可愛い人だな…」
可愛いって言われるの凄く嬉しい。
ずっと欲しかった言葉が全部聞こえる。
嬉しい。夢じゃないかな。夢かな。
夢でも良い。夢でも良いから、一織が欲しい。
「ほしっ、ね、ちょーらい?…あ!ああ!」
「ぅ、そんなに欲しいんですか…?仕方の無い人だな…ほら、あげますよっ!」
どちゅどちゅと酷い音がする。
「あっ、はげしいの、しゅき…!あ、熱いの、ほし…ああぁぁ!!」
「ぐ、ぅ……!」
中が熱い。
一織の精で中が染まっていく。
嬉しい。嬉しい。
「ん、ぁ……」
「はぁ、はぁ…」
「いおり…ありがと…」
頭がボーッとする。
心地良い熱と一織の吐息を感じながら私は意識を失った。