第20章 目は口ほどに物を言う
〜ピロートーク〜
「責任を取ります」
「はぇ…?」
「私と結婚してください」
「………えぇ!?」
「あなたが余りにも魅力的で自制が出来ず、中に出してしまいました。子供が出来る、出来ないに関わらず責任を取るべきです」
「ぇ、あ、でも、欲しがったのは、私だから…その、責任とかは気にしなくて良いと言うか…」
「察しの悪い人だな…」
「え…?」
「あなたが好きだから、大切だから責任を取らせろと言っているんです」
「ぁ……」
「大体あなたが悪いんですよ。私のことをあんな目で見つめながら諦めるだの言うんですから」
「あんな目って何よ…」
「分からないならそれで良いです。私だけが知っていれば良い」
「うぅ……」
「あと、もう一つ良いことを教えてあげましょう。私があなたに渡すお菓子、作ったのは私ですよ」
「……う、そ」
「私は手作りとしか言ってません」
「いお、り……」
「胃袋も心も身体も私に掴まれて、もう私のものになるしかありませんね。さぁ、結婚式の日取りを決めましょうか」