• テキストサイズ

12色のアイ

第19章 さようならを無かったことに


楽side

「お前は相変わらずかわいいな」
「か、かわっ…!?」
「俺の事を想って離れて、でもずっと俺を諦められなかったんだろ?」
腕の中で彼女が頷く。
「なんとなく気づいてた。お前が何か気にしてる事。でもな…」
彼女の顎に指をかけて顔を上げさせる。
「俺は意外と独占欲が強いんだ。他の事を気にしないくらい俺に溺れて欲しかった。朝も昼も夜も俺の事を考えて欲しかった」
彼女の顔がりんごみたいに真っ赤になる。
ああ、昔と変わらず本当に可愛い。
「成功、だな?」
もう返事を聞くまでもないな。


「が、楽さ、まって」
「無理だろ」
「でも、私、準備とか、してない…」
「2年だぞ。2年。ここまで来て我慢とか無理に決まってんだろ」
「で、でも、まっ、っ…!」
あの後、彼女の腕を引いてホテルに連れて来た。
正直、この2年百合が足りなさすぎて死にそうだった。
やっと愛した女を抱けたと思った矢先に逃げられるのは、かなり心にくるものがあった。
今度は絶対に逃がさない。
「なぁ、俺と離れてから一人でシた?」
「し、してな…」
「嘘はつくなよ」
「っ…し、た…したけど、自分じゃ気持ち良くなれなかった…」
「抱き潰す」
「ぇ…や、んんっ!」
彼女の口に噛みつく様なキスをした。
なんだこれ。可愛すぎるだろ。
前より少し痩せた身体をなぞる。
「大丈夫だ。俺が天国見せてやるよ」
逃げ惑う舌を捕まえて擦る。
歯茎や歯列をなぞって、唾液を送る様に舌を絡ませ合う。
「ん、ふ…ぁ、んん…く、るし…んっ」
「はっ…可愛いな…」
キスをしながらシャツのボタンを外す。
白い下着に包まれた大きな胸を優しく掴み揉んだ。
柔らかくて俺の指に吸い付いてくるみたいで堪らない。
「ふぁ…がくさ、あ、ひんっ!」
下着を取り攫って、主張してきたピンク色の先端を摘む。
彼女の声が一際大きくなる。
「前もここ、好きだったよな。かわいい」
「や、ぁ、そんな触っちゃ、だめ…ああぁ!」
ビクビクと彼女の身体が痙攣する。
思わず笑いが溢れた。
「お前…俺の事、好き過ぎだろ」
「っ……だって、楽さんの指…気持ちよくて」
かわいいの暴力が俺を襲う。
駄目だ。久しぶりだからしっかり解して、優しく、優しく…。
「あ、の…こんな私で良ければ、その、貴方のお好きなように…」
プチン。頭の中の何かが切れた。
前言撤回。
やっぱり抱き潰す。
/ 215ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp