第6章 柳生九兵衛 (男体化)
「…え?」
「だーかーらー、私が九ちゃんを戻す手伝いをするって言ってるの!」
「手伝いって…?!そんな事、サナちゃんにさせられない!」
「私は十ちゃんを九ちゃんに戻す為なら何だってするわ。それに、迷っていたって前に進めない。戻る為の確実な方法が無いなら、今ある最善の方法を試すべきよ。」
「…君は…怖くないのかい?」
「…少し怖い。でも、十ちゃんだから大丈夫!十ちゃんなら優しくしてくれるって信じてるから。」
「そうか…。」
そうして、二人は柳生家の離れにある寝室に移動した。
パサッパサッ…
着物を脱ぐ音が微かに聞こえる。
「…女の人の体なんて見ても何ら問題ない筈なのに、今日は凄くドキドキするな…」
「ふふっ私も。九ちゃんに体を見られても少しも恥ずかしくないのに、十ちゃんだと凄く恥ずかしい。別の誰かに見られているみたいで…」
「あぁ…そうだな。」
やがて互いに着ているものを脱ぎ、一糸まとわぬ姿になる。
サナの手が、十兵衛のモノを優しく包み込んだ。
「サナちゃんッ…そんな所…!」