第5章 土方十四郎(R指定無し)
初めて会ってから6ヶ月後。
「サナ、好きだ。俺と付き合ってくれないか?」
十四郎からの突然の告白。
当然驚いたし、嬉し過ぎて死ぬかと思った。
でも…
「…私も…好きです。でも…私と副長と私じゃ立場が…」
「立場なんざ関係ねぇ。重要なのは互いの気持ちだ。お前が俺の事が好きで、付き合いたいと思ってくれてんならそれで良い。俺と付き合ってくれ。」
泣きそうだった。これは夢か…
頬をつねる。否、現実だ。
「うぅ…っはいっ…!喜んで…!」
こうしてめでたく私達は付き合う事になった。まぁ、沖田さんからは散々からかわれたのだが。
そして1ヶ月前…母から屯所に電話がかかってきた。
プルルルルップルルルルッ…ガチャッ
「もしもし?お母さん?」
「サナ⁉︎久しぶりねぇ!元気にしてた?」
「うん!凄く元気よ!お母さんは?病気は良くなった?」
「えぇ。今はすこぶる調子が良いわ。お父さんもかなり調子が良くなったの。」
「そっか…良かった…!」
ホッと胸を撫でおろす。