第2章 神威(調教)ー前編ー
「…そうだが。」
臨戦態勢に入る。
「へー素直に言うんだ。まぁ弱い奴には興味無いんだけど…スパイなんだったら一応殺さなきゃだネ。」
「奇遇だな。私も弱い者には興味が無いんだ。」
「‼︎そっか〜、だからあんたからは他の奴と違う匂いがしたんだネ。それなら…コレはどうカナ。」
バンッ
神威の傘から放たれた銃弾は、サナの心臓に向かって撃たれたが、素早く抜いた刀がソレを切り裂いた。
「おー、すご〜いどうやらあんたは弱い奴ではなさそうだ…ネッ!」
やはり速いっ…どうにか刀で神威を受ける。一つ一つの攻撃が重い。受けるのでやっとだ。
「へー女の子なのに凄いネ。俺の一撃を受け止めるなんテ。」
「ッ…見縊ってくれるな…!今度は私からだッ…!」
もはや誰の目にも追えはしないであろう達人同士の戦い。私はコレを望んでいた。弱い奴とでは感じられない生…コイツと戦って死ねるなら本望だ。
「オラァッ‼︎」
細かく刀をコントロールし、神威に傷を負わせる。この時点で私は既に傷だらけだった。