第2章 神威(調教)ー前編ー
ー2日後ー
「アー、アー、聞こえますか〜こちらサナ○○暗殺を企てていた者の暗殺に成功。○○さんに至急お伝え下さーい。」
「サナ了解した。無事でなによりだ。○○様には至急連絡をしておく。ご苦労だった」
サナは既に春雨の船の中にいた。思っていたより簡単な仕事であった為、首謀者であった第2師団団長を毒でサクッと暗殺し、上司にトランシーバーで報告をしていた。
「ふぅ、なんかチョロかったなぁ。もうちょいやりごたえあると思ってたんだけど…」
「そりゃそうだよ。だってアイツ、弱いもん。」
「⁈」
驚いて後ろを見ると、オレンジ色の髪の青年が立っていた。
「⁈アンタは…!」
「俺は第7師団団長神威。他の奴とは違う匂いのする人間がいたから、話しかけてみたんだけど…やっぱり。あんた、スパイだよネ。」
第7師団団長神威…この名には聞き覚えがあった。別名「春雨の雷槍」とも呼ばれ、春雨随一の武術スキルを持つ戦闘狂、と把握している。