第13章 いざ!出陣! 【13】
皆で脱衣場に着くと急いで体を拭き服を着た
『(ヤバい…かなりヤバい…目眩する…立ってられなくなってきた…)あ…薬研く…ん………』
薬研「ん?大将!?」
私は気を失い倒れた
薬研「大将!」
主さん!主さまー!私が倒れた事に気付いた他の子達も駆け寄り呼び掛けていた
薬研「厚!大将を部屋に運んでくれ!乱!大将の部屋に先に行って布団敷いてくれ!秋田!桶に水汲んで持ってきてくれ!俺っちは一応広間の皆にこの事知らせてくる!すぐ戻るから、他の奴等は厚と大将に着いててくれ!」
「「「了解!」」」
厚「平野、前田!大将おんぶするから手伝ってくれ!」
平野・前田「はいっ!」
薬研「よっし、俺っちも広間行ってくるか」
そうして薬研は広間へ行くと皆に声をかける
薬研「おーい。まだ皆いるかー?」
長谷部「薬研?主はどうした?」
薬研「…………………………」
子狐丸「薬研!ぬしさまに何かあったのですか!?」
大人組「!!!??」
薬研「大将が倒れた…今、厚達が大将を部屋に運んでる」
大人組「なにっ!?」
それを聞いた長谷部と子狐丸が立ち上がろうとする
薬研「長谷部、子狐丸まて」
長谷部「薬研何を言っている!主が倒れたんだぞ!」
薬研「あんたら今まで飲んでただろ?酔っ払いがなに出来る?」
大人組「うっ!」
薬研「皆これから話す事、怒らないで聞いてくれるか?」
三日月「何だ?聞こう」
薬研「あぁ、三日月ありがとう。大将は俺っちも含めて一緒に風呂に入ったあいつらを手入れしてくれたんだ」
鶴丸「風呂で手入れってズルいぞ!何したんだ!?」
薬研「残念だが鶴丸が思ってる様な事はしてない。三日月や加州達みたいに背中撫でてただけだった。俺っちなんか手、握っただけだったぜ。」
堀川「主さん、手入れのやり方がわかったんだね?」
薬研「あぁ、でもあいつらの手入れが終わった途端にひどく疲れた顔してたからな、大将の手入れは大将の体力を使う物かもしれないな、俺っちが着いていながら気付かなかった、それで倒れた…本当にすまない!」
薬研は皆に深く頭を下げた
三日月「あい、わかった。薬研は悪くない、主には明日から無理させないようにしないといけないな?」
薬研「あぁ、ありがとう」