第11章 いざ!出陣! 【11】
ふっと外を見ると陽が落ち始めていた
『(あれ?もう夕方?どうしよう…色々聞きたい事もあるし、やりたい事もあるし…)う~んう~ん』
薬研「大将どうした?またそんな難しい顔して?」
『あっ!薬研君あのね!色々とやりたい事と聞きたい事と沢山ありすぎてどうしたらいい!?』
薬研「何だ?全部話してくれ」
『うん!皆の手入れしたい!五虎退君の虎さんと遊びたい!小夜君とこの柿食べたい!小狐丸さんの髪整えてあげたい!ここの見てない所見に行きたい!庭とか畑とか小屋と蔵もあったはず!あっ!後!お風呂!この際皆で入ろう!ね?どうしたらいい!?』
薬研「そうだな、手入れは一度に全員は出来ないから明日からにしような?それから五虎退の虎は何時でも行けば遊ばせてくれるだろうから好きな時に五虎退の所に行くといい、小狐丸の髪はこの後すぐにやってやれ、小夜の柿は晩飯食ったらデザートに食え、後、ここは広いからな一人でうろつくと迷子になるといけないからな俺っちでも誰でも良いから連れて案内してもらえ。それから風呂だが…はぁ~本当に皆で入るのか?」
『うん!あっ!さすがにこの人数が入れるお風呂なんてあるわけないか…』
薬研「あるぜ!」
『へっ!?あるの!?』
薬研「あぁ、ここの風呂は広いし露天風呂もあるからな、屋内と露天で別れれば入れるな。」
『ゎあ!露天風呂入りたい!』
鶴丸「俺も一緒に入りたい!」
『うん!良いよ!』
鶴丸「なんでだぁ~!あ?ん?…おい!今、良いよって言わなかったか?」
『言ったよ?イヤなら強制はしないけど?』
鶴丸「イヤじゃない!入る!」
すると鶴丸が喜んで飛び付いてきた
『キャーー!鶴丸離れて!』
鶴丸「イヤだ!もうこのまま風呂行くぞ!」
ゴンッ!
鶴丸「いだっ!誰だ!?」
鶴丸「伽羅坊!?」
『大倶利伽羅さん!助けて~!』
大倶利伽羅「国永、あまり騒ぐとお前だけダメだって言われるぞ!おとなしくしてろ!」
鶴丸「はは~ん。伽羅坊お前も主と入りたかったんだな?」
大倶利伽羅「あぁ、だからおとなしくしてろ!行くぞ」
鶴丸「おっ!おい!伽羅坊?」
大倶利伽羅さんは鶴丸を引きずり連れて行った
『えっ?大倶利伽羅さん?』
皆「(大倶利伽羅ってあんな事言う奴だったか!?)」