第10章 いざ！出陣！ 【10】

『あの、山姥切さん？』


山姥切「何だ。俺は山姥切国広だ。」


『（おぅ、この人も国広さん…同じ名前の団体さんは一体いくつあるんだろ…）あ、その、さっきはありがとうございました。』


山姥切「何の事だ。」


『兼さんの髪、踏んで止めてくれた事です。』


山姥切「俺は何も知らないな」


『足が布にスッと隠れていくのが見えましたよ？』


山姥切「っ！／／／／あ、あんたが無事ならそれでいい／／／」


『ふふ、ありがとうございます。あの、山姥切さん？』


山姥切「その呼び方はやめてくれないか？」


『え？あ、山姥切君？』


山姥切「…………………」


『（うっ！返事してくれなくなりました…）国広さん？………国広君？………』


山姥切「……………」


『（おぅ、無言の抵抗です……）国さん？………広さん？………広君？……』


山姥切「何でもいい」


『（嘘つけー！山姥切って呼ぶなって言ったじゃん！？もう……とりあえず広君で良いのかな？）わかりました！広君、今日からお世話になります。よろしくお願いします。』


山姥切「あぁ」


『（よしっ！）』


「主、先程は蜂須賀がすみませんでした。」


『あっ！そうだ！あいつめー次またあんな事言ったらゲンコツだ！………あっ！ごめんなさい！えっとお名前…』


「ははは！主は面白いな！俺は長曽祢虎徹です。蜂須賀は、良い奴なんです、あまりいじめないで下さい」


『えーー！何でそうなるんですかぁ？良い奴って言うのは長曽祢さんみたいな人の事を言うんです！仲間思いですし！ふんっ！』


長曽根「まぁまぁ、そう、怒らないで下さい。蜂須賀も俺もよろしくお願いします。」


『うっ。長曽祢さんが言うなら…こちらこそ、お世話になりますので、よろしくお願いします…』


「主。」


『ん？はい？ゎあ～』


振り向くとそこには柿を大事そうに持って立っている男の子がいた