第24章 いざ!出陣!【24】
乱「ぷっ♪あははっ、いち兄だっさーい♪」
一期「乱…主の頭突きは避けられないんだよ?」
乱「そうなの?いち兄、主さんに見惚れててボーッとしてたから頭突きされたんじゃない?…って事は…」
乱ちゃんは斜め上を見ながら人差し指を顎にあて何やら可愛く考え始めた
そんな乱ちゃんを見上げていると…
乱「主さん♪」
『はぃぃぃぃぃ!』
きっと良からぬ事を思い付いたに違いない
そう思いながらも思わず乱ちゃんの前に正座して背をピッと伸ばした
乱「あはは♪主さん、いち兄って格好いいよね?」
『うん!』
乱「強くて何でも出来るし?」
『うん!』
乱「だよね!女性ならいち兄のお嫁さんになりたいって思うよね?」
『そう言う人は多いかもね!』
乱「……ぇえーーーー!?主さんは違うの!?いち兄だよ!?さっきまで乗り気だったのに!?何がダメなの!?ボーッとしてるから!?」
『みみみ乱ちゃん!?ダメとかじゃなくてね!?一期さんはどんな角度から見ても格好いいよ!?強くて何でも出来るのもわかるよ!?』
乱「それなら何も問題無いよね?いち兄のお嫁さんになれば良いじゃん♪」
『ひぃぃぃ乱ちゃぁ~ん酷いよぉ~私は今、一期さんより乱ちゃんが良いのに…乱ちゃぁーーん!』
そうして私は乱ちゃんのお腹に再びガバッと抱き付いた
乱「あっ!そうだったね♪主さん今ボクにチューしてって言ってたもんね?」
『そうだよ!?私は乱ちゃんのチューで元気になりたいだけなんだよ!?乱ちゃぁーーん』
乱「仕方ないなぁ~それならチューしてあげる♪」
危なかった…このまま乱ちゃんに押しきられて一期さんと結婚なんて事にならなくて良かった…
しかし、神様と結婚なんて出来るのか?
とりあえず乱ちゃんの一期さん猛プッシュから逃れられて良かった…
すると乱ちゃんの顔が近づきほっぺにチュッとかわいいリップ音をたてチューしてくれた
『んきゃ~~~~~♪』
私は嬉しさの余り顔を両手で覆うとゴロンと寝転がり広間を縦横無尽に転がった
あちこちでドンッ!ドンッと誰かにぶつかっては転がって行く、その度に「いてっ」「いたっ」「おい!」と声が聞こえたけど聞こえないふりをした