第24章 いざ!出陣!【24】
私はそっと明石さんから離れると立ち上がり広間を見渡した
そしてふと、目を止めた所に…
『乱ちゃん!乱ちゃん!乱ちゃぁーーん!』
叫びながら突進していくとそのまま乱ちゃんに抱き付いた
乱「うわぁ!主さん!?どうしたの!?」
乱ちゃんは叫びながら突進してきた私に驚きながらも受け止めてくれた
『乱ちゃんチューして!チューして!チューして!ほっぺにチューして!チューしてくれたら私もっと頑張るから!明日から頑張るからぁー!』
乱「ちょっと主さん急にどうしたの!?」
私の発言に更に驚いている乱ちゃん
南泉「主にチューしてあげたら頑張るのか?」
巴「しかも明日からだそうだ」
髭切「僕ならほっぺ以外にもチューしてあげるのにな」
膝丸「兄者!?」
静かに立ち上がった一期さん、もちろん向かう先は私と乱ちゃんの所だった
乱ちゃんに抱き付いたている私の後ろに座った一期さんは私に声をかけた
一期「主、乱に何を言っているのですか?」
一期さんの声にハッと我に返るが乱ちゃんに抱き付いたまま首だけで振り返った
『一期さん!私は乱ちゃんから元気を貰おうとしているだけだよ!』
一期「元気を貰うためにチューを強請るのはいかがかと?」
『良いじゃん!元気貰うだけだもん!』
一期「それならその役目、私ではダメですか?」
『ダメです!』
こんな私と一期さんの会話を聞いていた皆は
(ダメって即答かよ…)
(一期…ドンマイ♪)
(い、いち兄…)
と、そんな声がひそひそと聞こえた
一期「なぜ…」
『今は乱ちゃんが良い!』
一期「さっきはあんなにも私を求めてくれていたのに…」
『ちょっと一期さん!?変な言い方しないでよ!』
乱「主さん?いち兄になにしたの?」
『乱ちゃん!?あぁ…そっか乱ちゃん一期さん大好きだもんね?でも正直に話すから乱ちゃん怒らないでね?ね?』
乱「ん~それは話聞いてからかな?」
『乱ちゃぁ~ん…あのね?さっきは一期さんを手入れしたくて飛び付いたら押し倒してしまって…それから頭突きして挙げ句の果てにお腹を蹴ってしまいました…ごめんなさい!』
乱「………」
乱ちゃんが目をぱちくりさせて私を見ていた
やっぱり怒らせたかな?と思いながらも乱ちゃんに声をかけた
『乱…ちゃん?』