第24章 いざ!出陣!【24】
明石「主はん、何してんの?」
私は顔を横に向けると明石さんは少し頭を上げて私を見ていた
『私もポンポンされたい!』
明石「はい?」
『はい?じゃなくて!私もポンポンされたい!頭なでなでされたい!』
明石「重いんでどいてくれます?」
『なんだとっ!?』
文句を言ってやろうと起き上がろうとすると、すかさず明石さんの手が私の首の後ろに回り引き寄せられ私の顔はまた座布団へ戻った
『ちょっと明石さん!重いんでしょ!?これじゃ起きれない!』
明石「すんまへん、重いなんて嘘ですわ。ポンポンして欲しいんやろ?おとなしくしてて下さい」
『なっ!………むぅ』
ちょっとむくれてみせたけどポンポンされたい欲望には勝てずおとなしくすると、明石さんの手が私の頬へ伸びてきた
その手は頬に触れると親指の腹で数回頬を撫で、そのまま顔に少しかかっていた髪を耳にかけるように後ろへ流し後ろ頭に手を添えると優しくポンポンしてくれた
『ひぃぃぃぃぃぃ!』
明石「何ですか?ポンポンして欲しい言うからやってやれば悲鳴あげるとか」
私は座布団へ顔を隠した
『だって!何か恥ずかしくなったんだもん!嬉しかったけど!…うぅ~』
明石「はいはい」
すると、また頭をポンポンしてくれた
そうしてポンポンされているうちに恥ずかしさにも慣れてくるもので、嬉しさが勝ってくる
『よしっ!俄然やる気出た!』
私はガバッと明石さんの腹から起き上がり明石さんの頭の方へ立って移動し両手を差し出した
『明石さん両手出して、私の手首掴んで』
明石「何や酷い扱いですな」
私が何をしようとしているのか気付いたようで
『このままここにいて踏まれるより良いでしょ?』
すると明石さんは、はぁ~とため息をつくと私へ手を伸ばした。
その手首を掴むと明石さんも私の手首を掴んでくれた
『うんしょっ、うんしょっと』
明石さんを引摺り広間の真ん中まで連れて来ると手をはなし、お腹に乗っていた座布団を二つ折りにして明石さんの頭の下に入れてあげた
ゴロンと横向きになって目を閉じた明石さんを見て、そのまま寝ると眼鏡曲がるよ?と言うと顔をこちらに向けられたからそっと眼鏡をはずしたたんで座布団の脇に置いた