第24章 いざ!出陣!【24】
私は歌仙さんから受け取ったペンとメモ用紙をふと、見ると、みりん、と書いてあった
『ん?あれ?これ、みりんって書いてあるけど?』
燭台切「ああ、それね、みりんがもうすぐなくなりそうだから近いうちに買いに行こうと思ってて書いておいたんだ」
『んじゃこの紙、大事だね?返す』
燭台切「大丈夫だよまた別の紙に書いておくから、そのままで良いなら使って」
『うん、わかった。ありがとう』
この紙に書いてあるみりん、後にちょっとした騒動を起こすのだった
そうして私は明石さんの近くに戻り座ると明石さんもまたゴロンと横になり私の膝に頭をのせた
そんな明石さんの頭をなでなでしながら皆でおやつも食べて出陣報告を聞きながら紙にその報告を書いて行く
途中で長曽祢さんが、パソコンでの報告書をやってやると言ってくれたけど、出陣してもらって報告書もやってもらうなんて出来ない、これは私の試練だからと断った
そして出陣の様子を聞いて知った浦島君と明石さんのケガの理由…
他の四人に比べて練度が少し低くかった事や浦島君は自分が隊長と言う事もあり一人突っ走ったと恥ずかしそうに言っていた
明石さんは蛍君と愛染君が 敵に囲まれ二人を助けるために囮になったのはいいが失敗したと笑っていた
彼らはそんな事を当然のように明るく話しているが、私としては彼らが帰ってくるまで不安だったし傷だらけで帰ってきた彼らを見て出陣させた事を後悔したし、この出陣で誰かを失っていたらと思うと怖くなった
しかしこの気持ちを彼らに言っても良いものかわからず、うんうんと頷きながら報告してくれた事を紙に書き留めて行った
『さてと、他に何か報告する事ある?』
そう言って皆を見渡すと、こんなもんかな?そうだな後は特に報告する事はないな。全部、話したよ。と、言われ報告会は終了した