第9章 いざ!出陣! 【9】
『やっ!薬研君!?男だけとか嘘ですよね!?あんなに可愛い子と綺麗な人がいるじゃないですか!?どこを見てるんですか!?薬研君!?薬研君!?』
私は薬研君の服を掴み彼をガクガクと揺さぶった
薬研「大将!落ち着け!本当にいい忘れてたんだ!許してくれ!」
『ぅぅぅ…わかりました…』
薬研「乱ー!次郎太刀!ちょっと来てくれ!」
乱・次郎太刀「はーい!」
二人は私の前に来ると座り自己紹介してくれた
乱「主さん!僕は乱藤四郎だよ!よろしくね!」
次郎太刀「主!あたしは次郎太刀!よろしく!」
『はぃ…よろしくお願いします…あの、ホントに二人は…』
乱・次郎「男だよ!」
『ぅおっ……わかりました…乱君、次郎さん?』
乱「え~~!それやだぁ!」
『えっ?じゃあ、乱ちゃん?」
乱「はーい!」
『ぉお!やったー!』
次郎「主?あたしは?あたしも乱みたいに呼んでよ~」
『ぇえ!?じっ次郎ちゃん?』
次郎「はーい!よくできました!じゃあお近づきのしるしに一杯飲もう!」
次郎ちゃんは大切そうに抱えていた酒壷をドンッと前におろした
『次郎ちゃん、私お酒、飲めない訳じゃないけど、日本酒は苦手なんです…ごめんなさい…』
次郎「え~~。少し位いいじゃないのさ~」
太郎太刀「次郎。苦手なものを無理に勧めてはいけませんよ?主?はじめまして、私は次郎の兄、太郎太刀と言います。よろしくお願いします。」
『えっ?あっ!はいっ!太郎さん!よろしくお願いします!』
次郎「え~~!つまんないねぇ兄貴はいつも真面目なんだから~んもぅ!」
太郎「いいから、行きますよ?主は他の者とも挨拶がありますからね?」
次郎「は~い。じゃあ主!近いうちに一緒に飲もうね~」
『はいっ!日本酒以外ならお付き合いしますよ!』
次郎ちゃんは手をヒラヒラと振って太郎さんと離れていった