第9章 いざ!出陣! 【9】
長谷部「加州、大和守そろそろいいか?他の皆にも主を紹介しないといけないからな」
大和守「え~~。もう少し主といたかったけど、仕方ない…」
加州「主!また後でね?」
『はいっ!』
二人は名残惜しそうに手を離しはなれていった
『(あっ…ちょっとさみしいかも…名前も聞けませんでしたし…あぁ…。)』
二人の背中を見つめていると
薬研「大将?そんなさみしそうな顔すんな!すぐに鬱陶しくなるぜ!」
『そうですね!ふふふ。』
こうして私の左側に薬研君、右側に長谷部さんと小狐丸さんか座ってくれていた。
正面には半円を描くように広間にいた皆が座ってこちらを見ていた
『(う゛っ!コワイ……あぁ皆さん見事に傷だらけですね…小さい子達可哀想です!早く手当…ん?手入れだ!手入れしてあげたいです!)ふんっ!よしっ!』
薬研「大将?どした?」
『手入れしないと!』
薬研「あぁ、そうだな、でも紹介が終わってからな?」
『でもっ!』
薬研「大将、大丈夫だ。ほら、皆に挨拶してくれ」
『はぃ…皆さん今日からお世話になります、よろしくお願いします。』
ペコリと頭を下げると
三日月「うむ、主よ、こちらこそよろしく頼むぞ?」
『はいっ!(ん?えっ!?……おぅ………この人達、さっきは皆さんの傷ばかり気になりましたが…手入れしたらきっと……傷だらけでもイケメンです…あっ!女の子!あっ!もう一人女性がいる!良かった!)』
『薬研君?ここは女性もいるんですね?良かったです!』
薬研「あっ!言うの忘れてたが…ここにいるのは皆、男だ!」
『へっ?今、なんて?皆、男?』
薬研「あぁ、皆、男だ」
『えーーーーーっ!』