第24章 いざ!出陣!【24】
薄暗い廊下を進んで行くと、ある一室から女性の艶やかしい声が聞こえて来た
女3「ぁっ……ぁんっ………一期もっと奥に……」
『(えっ!?一期さん!?えっ!?えっ!?イヤ待てよ?私と一緒に来た一期さんは今、試合中のはず?だから…この中でその…それをしてるのは他の本丸から来た一期さんなのかな?…うん、きっとそうだ…多分…)』
その部屋の扉を見ると仮眠室のプレートが付けられていて御丁寧に使用中の札がかけられていた
他の本丸一期「主!…くっ!」
『(ひぃぃぃぃ!一期さんの声が聞こえたぁ!いいい一期さんやるならもっと別の所でやってよ!?)』
しかし仮眠室は他にもあるようで…
調査の結果仮眠室は全部で6部屋あり、それは全て使用中になっていて…
残りの5部屋では、加州清光、山姥切国広、三日月宗近、へし切長谷部、燭台切光忠がそれぞれ自分の本丸の女審神者と、それはそれはもう…激しく愛し合っていたのであります
『(あんた達はここに何をしに来てるんだ!)』
私は耳を塞ぎ足早に進むと行き止まりになった
ふと、横を見るとそこには探していた物置と書かれたプレートが付いている扉が!
その扉を開けると中から子供の泣き声が聞こえた
?「ひっく…ふぇ~ん」
?「うぅぅ…ごめんなさい」
『っ!……謙信君?毛利君?』
私は小さな声で二人を呼んでみると
?「主?…迎えに来てくれたのか…?」
?「主様!お願いです!僕、良い子にするから捨てないで!」
するとカチャカチャと金属片を踏みながら近付いてくる小さな人影、その人影は私の目の前まで来ると私に抱き付いた
?「主様!ごめんなさい!僕、良い子にするから!置いてかないで…」
『えっ!?えっ!?置いて行かないよ!一緒に帰ろうね?』
?「僕の主はやっぱり迎えには来てくれないんだな…毛利、良かったな…」
部屋の奥から聞こえて来た悲しそうな声に今、私に抱き付いているのが毛利君と分かり悲しそうな声の主が謙信君だとわかった
『謙信君!?謙信君も一緒に帰ろう!』
謙信「え?…僕も?」
毛利「僕も!僕も一緒に連れてって下さい!」
『っ!もちろん!二人とも私が居候してる本丸に一緒に帰ろうね!』
謙信・毛利「っ!」