第24章 いざ!出陣!【24】
私は広い会議室のような部屋へ連れて来られた
案内係「先程、観覧席と言いましたが、観覧部屋です。他の審神者様も居ますので交流してみて下さい」
案内係はそう言うと立ち去って行った
私はその部屋へ入ると中には10人ほど審神者がいた
試合を見ている人、仲良さそうに話をしている人達など様々だ。
自分から話し掛ける勇気もなく窓辺に寄り一緒に来た彼らを闘技場に居ないかと、探した
すると私の近くてコソコソと話し出す女審神者達の声に聞いてはいけないと思いながらも聞き耳をたててしまった
女審神者1「ねぇ、刀剣の墓場って知ってる?」
女審神者2「知ってる!ここの地下の物置でしょ?まさか!?」
女1「うん!いらないから毛利、捨てて来ちゃった♪」
女2「あははっ!こわっ。まぁアタシもさっき謙信捨てて来たんだけどね♪」
女1「謙信捨てたの!?私の所には居ないけど短刀だしいらないかな?」
女2「だよね~アタシも短刀いらないんだよね~」
女1「わかる~短刀って弱いし増えるしうるさいし、ホント邪魔!あいつらに手入れとかで資材使うの勿体無いし毛利はボロボロになったから、もういらないなって思ってね♪」
女2「アタシも♪謙信折れそうになってたから、今頃墓場で折れてるかも♪」
『…………………………』
私は彼女達の話を聞いていて、いてもたってもいられず観覧部屋を抜け出した
『地下の物置ってどこにあるんだろ…わかんないけど、とにかく探すしかない!』
そうして私は施設内をくまなく探し歩くと人気の無い廊下の奥に地下へ行けそうな階段を見つけた
『うっ…この階段の先に物置あるかな…不気味…一度戻って皆と来ようかな…ダメダメ!そんな事してる内に二人が折れちゃうかもしれない!早く助けないと!』
自分の頬を両手で軽くペチペチと叩き気合いを入れて階段を下りて行った
階段が終るとまた長い廊下が…明かりが無く非常灯だけが点いていた
『う~暗くて怖すぎるぅ~………くっそぉう!頑張れ私!やれば出来る!』
そしてその薄暗い廊下を進んで行った
『っ!?』