第24章 いざ!出陣!【24】
薬研「大将、突然帰るなんてなんだ?」
『あんな痛い思いするのイヤだぁ~!』
長谷部「試合をするのは俺達ですよ?」
『そうかも知れないけど、痛いでしょ!?』
燭台切「まぁ、ケガをしたら痛いけどここの試合で負ったケガは試合終了と同時に治るからね」
『えっ!?そうなの!?手入れは?』
燭台切「いらないよ」
『へぇー!……でも痛いよぉぉぉ…』
すると私達がいる控え室のドアを誰かがノックした
コンコンコン
『はぃぃぃぃ!』
不動「っ!?」
薬研「大将ビビりすぎだ」
『だって!』
不動「俺、主の声に驚いたよ」
『ごめん…』
長谷部「俺が出ましょう」
『ありがとう』
長谷部さんがドアを開けると、そこにはここの施設の案内係が、間もなく時間だと知らせに来てくれたようで
案内係「刀剣の皆様は闘技場の方へ、審神者様は専用の観覧席が御座いますのでそちらへご案内致します」
『えっ、一緒に行っちゃダメなの?』
案内係「申し訳ございません、授業参観と思って彼らをあたたかく見守ってあげて下さい」
『授業参観…』
思わず薬研君と不動君を見てしまった
不動「主、俺と薬研を見て納得しないでよ」
『あ…』
薬研「ほぉ~まぁ見た目はこんなだが中身は大将よりは大人だと思うんだがな」
薬研君が妖しく微笑みながら近寄って来た
『ごめんなさいぃぃぃ!案内係さん!行きましょう!』
私は控え室を飛び出した
案内係「あっ!待って下さい!審神者様そっちではありません!こっちです!」
『ぅわあ!ごめんなさい!行きましょう!』
案内係「はっ、はい!」
私が出ていった控え室では
不動「主、ここの案内係も振り回してるよ」
薬研「はははっ!さすが大将だな」
燭台切「うん、そうだね」
一期「では、私達は闘技場へ行きましょうか」
小狐丸「そうですね、ぬしさまに私達がどれ程強いかを見せてあげましょう」
長谷部「そうだな、俺達の強さを実際に見て貰えば主の不安も拭えるはずだからな」
そうして彼らも控え室を出て闘技場へ向かった
長谷部「言っとくが怠慢はゆるさんぞ!」