第24章 いざ!出陣!【24】
建物の中に入ると他の本丸から来ている刀剣男士や審神者が沢山いた
『ひぃぃぃぃ!知らない人が沢山いるぅ!薬研君不動君絶対に手を離さないでね!?置いて行かないでね!?』
不動「わかってる、置いて行かないから」
受付を済ませ控え室のような部屋へ案内された
本丸ごとに個室が与えられるようだ
また、控え室の奥は闘技場が見下ろせるようにガラス張りになっていた
『ふぅ~控え室が個室で良かった。あっ!窓の外、何が見えるんだろ?』
窓に駆け寄り見下ろすと
『ゎあ!…戦ってる…ん?ぉお!薬研君がにっかりさんと戦ってる!どっちも頑張れー!…っ!?イヤー!痛い!』
突然痛い!と叫んだ私は外を見ていた目を背けると六人は驚き駆け寄った
薬・不・へし・燭・一・小「大将!主!ぬしさま!」
『あっ、小狐丸さん!』
駆け寄った小狐丸さんに抱き付き手入れをした
小狐丸「ぬしさま?」
『もう大丈夫だよ!すぐに治るからね!』
不動「主、どうしたんだ?」
薬研君が窓の外を見ると、なるほどな、と呟いた
不動「薬研、何がわかったんだ?」
薬研「試合中の小狐丸が倒れてる。やられた瞬間を見ていたんだろうな」
小狐丸「ぬしさま?私はケガなどしていませんよ?」
『えっ!?ほんとに!?大丈夫?今、ブスッと刺されてたよ?』
小狐丸「それも小狐丸ですが、ここにいる私ではありません」
『ほんとに?小狐丸さんに痛みやケガが連動してたらどうしようかと思った…しかしあの槍の奴!』
小狐丸「槍の奴?」
長谷部「蜻蛉切か御手杵?」
『違う。知らない人だった、次郎ちゃんみたいに酒壺持ってて』
燭台切「それはきっと日本号さんだね?」
『あの人、日本号さんって言うんだ…知らない人だ』
一期「そうですね、私達がいる本丸には日本号殿は居ませんからね」
『もし、私達の本丸に日本号さん来たらとりあえず説教してやる!小狐丸さんを刺しちゃダメ!って』
薬研「大将…見たものが衝撃的過ぎて少し混乱してるな」
小狐丸「ぬしさま、ありがとうございます。ですが私ならそんなヘマはしませんから大丈夫ですよ」
『…うん、そうだね?よしっ!帰ろう!』
薬・不・へし・一・小・燭「帰る!?」