第24章 いざ!出陣!【24】
私が広間を出て行ってから約一時間が経過していた
燭台切「主、来ないね?どうしたのかな?」
一期「何かあったのでは?」
薬研「大将の所に行ってみるか」
六人は私の部屋向かった
一方私は巫女服風の服と格闘していた
『何でこれファスナー後についてるの!?上げられない~』
それは背中のファスナーをしめて着るタイプのやつだった
『私こんなに体、堅かった?ファスナーも上げられないなんて……もぉ~ぃやあー!』
思わず叫ぶと突然襖が勢い良く開いた
薬・不・へし・燭・一・小「大将!主!ぬしさま!」
『へっ?』
私は背中を半開きのまま襖の方へ振り返ると六人が部屋へ駆け込んで来た
そんな私の姿を見た六人は
薬・不・へし・燭・一・小「っ!?」
私を背に庇うように囲み部屋中をキョロキョロと見ている
長谷部「逃げ足の早い奴だな」
燭台切「何処かに隠れたのかな?」
一期「油断は出来ませんね」
小狐丸「グルルルル」
不動「狐ってグルルって唸るのか?」
小狐丸「野生故」
『…………………』
薬研「不動、どう思う?」
不動「怪しい気配は感じなかった」
薬研「俺っちもなんだが…」
私に背を向けていた薬研君が振り返った
薬研「大将、俺達が来る前に誰かここに来たか?」
『えっ!?誰も来てないよ?えっ!?なに!?何があったの!?怖いよ!?』
長谷部「主!俺達は主の叫び声が聞こえて駆け付けたんですよ!?」
燭台切「誰かに襲われそうになってたんじゃないの?」
『襲われる!?誰に!?』
一期「ならば先程の叫び声は?」
『叫び声?………ん?あっ!あれは…その…』
自分の体の堅さに叫びましたなんて言えない
小狐丸「はぁ~未遂でしたか、ぬしさまが無事で良かったですが、ぬしさまを脱がせて良いのは私だけですからね」
燭台切「ちょっと待って?それは僕の役目でしょ?」
長谷部「貴様ら黙れ!主に触れて良いのは俺だけだ!」
一期「各個撃破と洒落込み私が」
薬研「一兄、そのセリフ好きだな?まぁそれより先に俺っちが大将をいただくがな」
『(……また始まった……)不動君、あの人達とりあえずほっといてファスナーしめてもらって良いかな?』
不動「えっ!?あっ、うん」