第23章 いざ!出陣!【23】
私は南泉君を連れて廊下に上がると膝枕をしてあげて、また頭を撫でてあげた
すると五虎ちゃんが虎君達を追いかけて走って行く姿が見えた
五虎退「虎君達ー!どこへ行くんですか?待って下さーい」
『五虎ちゃん可愛い❤️しかしいい天気🎶』
空を見上げると雲1つない青空が広がっていた
『あっ!広君どこにいるかな?広くーん!』
私が呼ぶとすぐに来てくれた
山姥切「俺に何か用か?」
『まあまあ、私の隣座って?』
広君は、何を企んでいる?と言いながら隣に座ってくれた
『天気良いからその布剥ぎ取ってやろうと思って!陽に当たって光合成しなよ?』
山姥切「俺は植物か?布は取らせないからな」
『わかったよ、布は取らないから少しくらい顔、出してみなよ?』
広君はチラッと私を見ると布から少し顔を出し目を細め陽の光を浴びるように空を見上げた
そんな広君の横顔を見ると布から少し見える金髪の前髪がそよ風に吹かれ揺れると陽の光にキラキラと反射し更に広君をイケメンに仕上げていた
『っ!?広君!』
山姥切「なんだ?」
『今のチョー格好良かった!』
山姥切「何の事だ?」
五虎退「主様!主様ー!」
『ん?五虎ちゃん、どうしたの?』
五虎ちゃんは私の所へ走って来ると
五虎退「虎君達が門をカリカリするのでダメですよって止めさせようとしたら門が開いて山姥切さんが帰って来ました」
『ぇえ!?山姥切って広君?』
すると広君と南泉君が廊下から飛び降り門の方を睨んでいた
『二人ともどうしたの?大丈夫?』
それでも二人は門の方を睨んでいた
五虎退「主様、山姥切さん重症です手当を」
『うん、わかった!五虎ちゃん知らせてくれてありがとう!後は私に任せてね?』
五虎ちゃんの頭を撫でてあげると、えへへと可愛く笑ってくれた
小竜「主、俺も一緒に行こう、誰かが帰って来た時にお帰りって言いたかったんだ」
『そうなの?それじゃ行こうか』
そして小竜君と門の前で倒れている山姥切と呼ばれる彼の元へ行くと
小竜「へぇー長義君じゃないか」
『長義君?』
小竜「そう、山姥切長義」
長義「くっ!……うあっ!」
長義君は身体中のキズが痛むのか苦しんでいた
『長義君しっかり!今、手入れするからね!』