第23章 いざ!出陣!【23】
後藤「よぉ~し、キレイに片付いたな」
愛染「おう!俺達も休憩しようぜ!」
蛍丸「そうだね」
『………………………』
和泉守「なんだお前、急におとなしくなったな?」
江君がまた天使達に飲み物を持って来てくれて配っていた
『兼さん、もう暴れないから離して』
すると兼さんは、私をそっと離す
そして兼さんをみあげると
『天使達に後片付けさせて…誰も怒らない…兼さん!私を一発殴ってくれ!』
兼さんは一瞬驚いた顔をしたがニヤリと笑った
和泉守「………よぉ~し、歯を食いしばれ、いくぞ?」
兼さんの手が上がったのが見えて怖くなり両手は強くグーにして握り目を瞑り衝撃に備えた
…だが私に来た衝撃はコツコツ程度、目を開けると兼さんはドアをノックするように私の頭を軽く叩いていた
『兼さん?グーでパンチは?』
和泉守「あのなぁ~お前のじゃじゃ馬はそれくらいじゃ治らねぇっての!お前が走って転ぶのは皆想定内、仕事増やされるのもいつもの事だろうが!いちいち怒ってたらキリがねぇんだよ!」
『はぁい』
和泉守「反省するきねぇな…」
それから私は皆でクッキーを食べながら一休みしていると
南泉「主、ちょっといいか?」
『ん?南泉君、どうしたの?』
南泉「なんか、さっきから毛が逆立つ感じがするって言うか、モヤッとするって言うか…うまく言えない」
『熱は?寒気とか吐き気とかそんな感じ?薬研君に診てもらう?』
南泉君の横に立ち背中を擦りながら顔を覗き込んでみると
南泉「病気的なものじゃなくて…」
『猫勘!?』
南泉「猫缶みたいに言わないでくれ!」
『ごめん、それなら石切丸さんのとこ行こう?何か分かるかもよ?』
南泉「…ニャ~………」
そうして南泉君の手を引いて石切丸さんの所へ行くと
『石切丸さん、南泉君が、原因不明の病に』
石切丸「ん~どれどれ?何も憑いてないよ?」
『そっか、良かったけど猫勘が察知してるのは何だろう』
南泉「…スッキリしなくて気持ち悪いニャ~…」
南泉君は私の後ろから抱き付くと肩に顔を埋めた
よしよしと頭を撫でていると
小竜「南泉には優しいな」
『私は皆に優しいですぅ~!』