第23章 いざ!出陣!【23】
片付けが終った丁度その頃、小豆さん達がクッキーや飲み物を持って現れた
篭手切「皆さんお疲れ様です!飲み物持って来ました!」
『ありがとう!江君、それ私貰うね、皆に配りたい!』
篭手切「えっ?これ結構重いですよ?」
天使達に配りたいからお願い!と半ば無理やり江君からお盆を受け取ると、天使達の群れに向かって走り出した
『天使達ー!っ!?ぅわあーーー!』
がシャーン!やっぱり転んだ
天使「主!?主様!主君!大将!?」
天使達は私に駆け寄り他の皆はあちゃーと額に手をあて呆れていた
私はムクリと起き上がると
『……………あーー!飲み物が!コップがぁ!』
天使達の飲み物を地面にぶちまけた挙げ句、コップも割ってしまったのである
天使達に囲まれた瞬間怒られると思い頭を抱えて縮こまり、ごめんなさい!を連呼した
信濃「大将大丈夫?」
『私は大丈夫!でも、飲み物が、コップが、皆ごめんなさいぃぃぃ!』
後藤「大将、誰に謝ってんだ?」
秋田「コップと飲み物と僕達全員ですね!」
平野「飲み物は後でとりに行きましょう」
前田「そうですね、とりあえずこの割れたコップ危ないので片付けましょう」
するとカチャカチャとコップの破片を拾う音が聞こえてきた
私は、はっと顔をあげると
『ぁあー!皆、それ触っちゃダメー!手、切っちゃうといけないから私がやる!私が割ったんだから!』
私は急いで立上り天使達の所へ行こうとすると、突然お腹に腕が回され抱上げられた
『ぅわあ!誰!?』
振り返ると私を抱上げたのは兼さんだった
和泉守「お前の方が危ねぇっての!二次災害が目に見える!」
『二次災害!?何それ!』
和泉守「片付けはあいつらに任せとけ、お前は絶対手、切るだろ!それか、あの割れたコップの破片の上に転ぶかだな」
『ひぃぃぃぃ!破片の上に転ぶとかイヤだぁ!』
和泉守「だからこうしてお前を捕まえたんだろうが!」
『おぅ…でも天使達に私の後始末させるなんて…ケガさせたらどうしよう…』
和泉守「こっちはお前がやるよりあいつらにやらせる方が安心して任せられるんだよ!」
『なんだと!?離せー!』
和泉守「暴れんじゃねー!おとなしくしてろ!」
皆「(和泉守、頑張れ、絶対離すなよ)」